転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1534165313/ 1 : ◆FreegeF7ndth 2018/08/13(月) 22:01:53.56 ID:JJ8rLFkyo ・あらすじ モバP×茄子さん 痴漢プレイ→孕ませ 2 : ◆FreegeF7ndth 2018/08/13(月) 22:02:30.47 ID:JJ8rLFkyo ● 真夏の夕方。中央線快速の窓を、ざぁざぁと強い雨が叩いています。 雨音を押しのけて、インバータ駆動音がうなって発車しかけると、 私は車両と車両の連結部近くまでプロデューサーの手を引いていきます。 車内は、半歩も歩けば人とぶつかるぐらい、むわむわした混み具合。 私が小さく「すみません」とつぶやいて、乗客に道を開けてもらうよう促すと、 若い――プロデューサーよりきっと年下の――男性が一人、私の顔を見ていました。 私の勘違いでなければ、私に見とれてくれたんでしょう。 ピンクのブラウスと花柄のスカートは、雨雫に濡れて、私の肌に少し張り付いていました。 アイドルの私が言うのもなんですが、若い男性にはいささか扇情的だったと思います。 「プロデューサー、奥に行きましょう」 私は、プロデューサーの手を引いて、視線への盾にします。 すると男性は、バツの悪い顔をして目をそむけます。 車輪がレールの継ぎ目を踏むたび、ガチャンガチャンとうるさく鳴る連結部。 そこから向こうの車両側を見ると、引き戸は閉まっていて、雨の湿度のせいか、ぼやぼやと曇っています。 「ちょっと、私を隠してもらえませんか?」 車両と連結部の間で、私を隔離するように、プロデューサーを立たせます。 ガチャガチャ音の隙間に、プロデューサーへ向けてささやきを滑り込ませます。 「透けてしまってますかね」 「すまん。傘を持っていなくて」 「駅でビニール傘買って、事務所まで相合い傘してくれるなら、許してあげます」 「それは」 「それと、あと」 「あと?」 私は、掴んだままのプロデューサーの手を、私のスカートのベルトに押し付けます。 「触ってください。ちょっと、ムラっとキちゃったんで」 4 : ◆FreegeF7ndth 2018/08/13(月) 22:04:31.82 ID:JJ8rLFkyo ● 私の衝動は――そこでシなければならない、という――強迫観念を帯びていました。 このむわっとした半密室で、アイドルとプロデューサーとして逸脱した挙に及ぶのです。 そうすることによって、逆説的にですが、 アイドルとプロデューサーという関係以上のつながりを感じられます。 プロデューサーの手はためらいます。当たり前です。 男性向けのビデオや小説では、たいてい痴漢は積極的に女性を犯します。 しかし現実に痴漢に及ぶ人はほとんどいません。社会的な死が待っているからです。 でもそれを思うと、なお私はプロデューサーの手が欲しくなります。 脇腹のあたりにプロデューサーの手を当てさせると、そこがゾクゾクと痺れて、 それだけで肋骨周りに力がきゅうっと入ってしまいます。 プロデューサーはためらいがちに、私の肩と背中に手を回します。 「もっと強く、食い込ませてくださいっ」 肩と背中。まだ痴漢とは言えない場所です。 でもこれが最初の一歩。プロデューサーから、今、私の体を触らせました。 「声も出せないぐらい、強くしてください」 プロデューサーの上半身に背中をこすりつけます。 すると首あたりから、私の蒸れた体臭がピンクのブラウスからぼわぼわと立ち上って、 プロデューサーの鼻腔を襲うはずです。打算的で露骨な媚態。 「私、汗臭くありませんか」 「臭くはないよ」 「じゃあ、もっと嗅いで欲しいです」 私の体温が上がって熱くなって、蒸散していった私の一部が、プロデューサーの粘膜を犯している――と思うと。 それがプロデューサーを狂わせて、手に力を入れさせやしないか――と思うと。 私は胸がおかしくなるぐらい息が荒くなります。 ああ、この呼気の二酸化炭素もプロデューサーの肺腑に入っていくのでしょう。 「あ、すまんっ」 私がプロデューサーに肩を押し付けると、その流れでブラの肩紐が、プロデューサーの指に引っかかりました。 すぐ指が離されたので、肩紐はズレるだけで済みましたが、小さく詫びの言葉が聞こえます。 「謝らなくって、いいですよ――いや、やっぱり謝ってください」 「えっ」 「プロデューサーの手が、ブラにかかったとき、期待しちゃったんで」 ぬか喜びさせて――という恨みを視線に乗せてぶつけます。 そうするとプロデューサーも目を瞠(みは)ります。 あなたのおかげで覚えた、アイドルとして『目で殺す』やり方は、あなたにも通じるんでしょうか。 「じゃあ、俺は謝らない」 「それは、どうして」 「茄子が、悪いんだからなっ」 殺した――殺しました。プロデューサーとしての見栄・理性を、かなぐり捨てさせました。 私の肩を掴む指に力が入ります。私の勝ち。鎖骨の痛みが私をくすぐります。 それを実感しただけで私は、下腹から肺と喉にかけて、ぐるぐると回る甘イキの感覚に酔い痴れます。 続きを読む