792: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/04(日) 21:50:23.64 ID:AXrQ0gBaO 中学生の頃、母がドイツで地元の人とちょっとした展覧会を開いたので、自分もお手伝い兼マスコットでついていった。 お茶や茶菓子出し以外は暇だったので、入口付近のテーブルで着物きたまんま折り紙折って、欲しがる人に渡してた。もちろん無料で。鶴とか入れ物とかチューリップとか手裏剣とかペンギンとかヤッコサンとか簡単なやつ。 作った分を机の上に並べておくと、皆喜んで持っていくもんだからこっちも嬉しかった。 ある日、どっかの俳優みたいなお兄さんがやって来て、机にあった赤い鶴をみて 「貰っていい?(゚ω゚)」 とジェスチャーしたので、差し上げた。するとそのお兄さん、展覧品を見て回った後にまたやってきて、今度はペンギンを折っている私の手元をジッと見てた。で、ペンギン完成。するとお兄さん曰く、 「鶴、もう一羽もらっていいかな?(゚ω゚)」 どうぞどうぞと、私は机に残ってた黄色い鶴を渡したら、お兄さんちょっと(・ω・`*)な顔になった。そして少し恥ずかしそうにこう言った。 「できれば、さっきと同じ赤がいいんだ。彼女にあげたくて…。ほら、こうやって二羽をペアでならべてベッドルームに飾ると、とてもロマンチックだろ?(*゚∀゚*)」 で、赤い鶴を作ってあげると、お兄さんは(*´▽`*)な顔をしながらダンケをくりかえし、二羽を大事そうに持って帰った。 さっき作ったペンギンは、杖をついたおばあさんが手にとった。 「このペンギンもらえる?あと、この入れ物を作るところを見たいわぁ♪」 私が折り折りしてるところを、おばあさんは椅子に座って(*⌒ω⌒*)な顔して見てた。で、でき上がって入れ物とペンギンを手渡すと、おばあさんは別に飾ってあった入れ物に5マルク(向こうでいうと500円玉)をいれてきた。びっくりして、お金は貰えないっていうと、 「いいの。私が払いたいんだから。それにドイツではこうするのよ(*´▽`*)」 続きを読む