転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1390713815/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/26(日) 14:23:35 ID:zfVAtwKI 「ここで…死ぬのか…?」 「その程度の力で単独魔王に挑むなど笑止千万、身のほどをわきまえない結果だ。勇者よ」 「…ちが、う」 「ほう?この期に及んでまだ戦う気か?」 「勇者では…ない」 「ハッハッハッ!命乞いか!お主が勇者でないのなら何者だと言うのだ!」 「新聞の…勧誘で、す…」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/26(日) 14:24:39 ID:zfVAtwKI 「…え?」 「しんぶ…」 「待って待って!えっ…?」 「………」 「えっ?丸腰の民間人?」 「………」 「本当なら威厳的にヤバイよヤバイよ!どうしよう!?まだ生きてる!?ねえっ」 「………ぅ」 「生きてた!薬草!」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/26(日) 14:26:41 ID:zfVAtwKI ーーーー 新聞勧誘員「なんとか、一命とりとめました」 魔王「そうか、ではお主が勇者ではないという証拠を見せてみよ」 新聞勧誘員「証拠と言われましても…」 魔王「お主、この城まで何で来たのだ?」 新聞勧誘員「チャリです」 魔王「チャリ!?城の周りに毒の沼とかあったでしょ!?」 新聞勧誘員「三段ギアなので…」 魔王「なんの解決にもならないオプション」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/26(日) 14:27:50 ID:zfVAtwKI 魔王「…ならば、この辺りの魔物はどうした?強者揃いの筈だ。ドラコン系などは我輩でも手を焼くことがある」 新聞勧誘員「それもチャリで通過しました」 魔王「魔物をチャリで通過!?」 新聞勧誘員「三段ギアなので…」 魔王「だから三段ギアがなんの役に立つの!?」 新聞勧誘員「“速”で漕ぐんです」 魔王「それがなんになるの!?」 5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/26(日) 14:28:54 ID:zfVAtwKI 魔王「…戯れはもうよい、城内はどうした?城内は流石に歩きだろう?」 新聞勧誘員「あ、はい。呼び鈴もなく正門も閉まってましたので横にあった梯子から二階に上がらさせていただきました」 魔王「うむ、魔王城の正門はあまり開けないのでな。流石に梯子はチャリでは登れまい」 新聞勧誘員「城内に入りうろうろしていたら一階の正門まで出たので、レバーを引いたところ正門があいたので一旦外に出て」 新聞勧誘員「チャリで来ました」 魔王「またチャリで来た!」 続きを読む