転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1391881676/ 1 : ◆sIPDGEqLDE 2014/02/09(日) 02:47:56 ID:VMPia37A 10年に一度という大雪に見舞われた関東。 そんな日でも私は仕事で事務所にいます。 「うそ、電車が動いてない!」 夜も20時を回った辺りで鉄道の運行状況を調べてみると、都内の鉄道網は全滅。 辛うじてメトロの一部が遅れながらも運行しているという状況だった。 2 : ◆sIPDGEqLDE 2014/02/09(日) 02:49:02 ID:VMPia37A 「これじゃあ帰れないじゃない···。」 誰もいない事務所のデスクで独りごちる。 そう、今この事務所には私しかいない。 プロデューサーさんは皆を送りに行ってるし、律子さんも竜宮小町の収録に付き添って今日は直帰の予定だ。 「はぁ、仕方ないわね。今日は事務所に泊まりましょう。」 3 : ◆sIPDGEqLDE 2014/02/09(日) 02:50:26 ID:VMPia37A うら若き乙女が会社に寝泊まりするのは如何なものかとも思うが、この雪が降る、ともすれば吹雪いている状況下で歩いて帰ろうとはとても思えないのである。 不幸中の幸いとも言うべきか明日は休みなので朝に帰ればそれでいい。 最近は竜宮小町並びに皆が頑張ってくれたお陰で事務所に仮眠室が設置されたため、流石にソファーで寝るような事態は避けられる。 「お腹もすいたし、コンビニにでも行きましょう。」 4 : ◆sIPDGEqLDE 2014/02/09(日) 02:50:57 ID:VMPia37A 実は事務所にはロケ等でお世話になった農家などからいただいた野菜や米が備蓄として置いてあったり。 しかしここで調理する手間と、目と鼻の先の距離にあるコンビニで買ってくる手間を考えると後者の方が楽なのだ。 出掛けようとコートを羽織ったところで事務所の扉が開きました。 「た、ただいまかえりました···。」 意外な人物がそこにいました。 続きを読む