転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517926690/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 23:18:11.03 ID:oUiFmg1a0 穂乃果「ここは?」 ここは貴女が今まで辿って来た道のりだよ。 穂乃果「私が辿って来た道のり?」 そう。だから、ほら?道はまだ続いているでしょ? 穂乃果「本当だ。ん?道がいっぱいあるけど…」 そりゃあ、そうだよ。人生ってのは選択の連続だからね。今までだってそうだったでしょ? 穂乃果「はい。それが間違ってなかったのかって聞かれたらまだ分からないけど」 だろうね。現に今だって君は迷ってるだろうし。いつだって悩んでる。 穂乃果「え?うん?そうかな?悩んでるかなぁ?」 選択は間違えてはいけない。そんな事は子供にでもわかる事だしね。 穂乃果「あの…お姉さん…誰?」 あはは。まあ、いずれ分かるよ。 穂乃果「いや、今教えて下さいよ」 あはは。じゃあ、一緒に散歩しながら話そうか。 穂乃果「あっ、はい」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 23:30:09.47 ID:oUiFmg1a0 さて、では行こう。 穂乃果「あれ?さっきまで目の前が別れ道になっていたのに一本道になってる」 それはそうだよ。ここは君の人生のスタート地点だからね。 穂乃果「私が産まれたって事ですか?」 そう。君は○○年の8月3日に高坂家の長女として誕生したんだ。ほら?見てご覧? 穂乃果「え?」 赤ん坊『オギャーオギャー』 穂乃果母『ほら?見て…貴方に似てとっても元気…』 赤ん坊『オギャーオギャー』 穂乃果母『ふふっ。きっと…私は…この瞬間の為に今日まで生きて来たんだわ』 穂乃果「これは…」 君はこんなにも愛されて産まれて来たんだね。この時、君は泣いていたけど周りにいた皆んながどれだけ笑顔だったかは計り知れないな。 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 23:45:16.02 ID:oUiFmg1a0 穂乃果「そっか。私…知らなかったかも」 だろうね。自分の産まれた瞬間になんか立ち会えないしね。さて、ここから暫くは一本道が続くね。 穂乃果「うん」 ここから見える景色の殆どが君と君の家族の幸せな光景ばかりだ。君は元気いっぱいだったんだね。よく笑ってよく泣いて。喋り出すのも早かったみたいだね。 穂乃果「そうだったんだ」 そして、君が産まれてから2年前後かな? 穂乃果「雪穂?」 そう。君に妹が出来るんだ。 穂乃果母『ほら、お姉ちゃんですよ~』 雪穂『キャッキャッ』 穂乃果『あはっ』 穂乃果母『ふふっ。雪穂ちゃんはお姉ちゃんが大好きだって』 穂乃果『?』 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 23:52:51.85 ID:oUiFmg1a0 穂乃果「雪穂…。あんなに可愛かったんだ」 それじゃあ、今は可愛くないみたいだよ? 穂乃果「いやぁ、そんな事はないですけど」 ほら?小さい頃の雪穂ちゃんは君の後ばっからくっついて歩いてたみたいだね。 穂乃果「あ、でも…なんか覚えてるかも…どこに行くにも雪穂が付いて来て…一時期それが嫌で雪穂をまいたら迷子になっちゃって…」 そうだね。そんな事もあったね。 穂乃果「はい。思い出しました」 さて、暫く歩くとここで…。 穂乃果「ここで?」 ここで君は人生の宝物を見つける。 続きを読む