転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529329063/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 22:37:43.66 ID:6zTzk7cO0 『最終話 本当の私』 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 22:38:14.11 ID:6zTzk7cO0 ――深夜、モバマスシティ、ゆっこの家 ガチャッ! ゆっこ「ひぃ、はぁ……も、戻りました……」ドサッ! 文香「ユッコちゃん、礼子さん……!」タタタタッ! 礼子「町の魔物は、とりあえず何とかなったわ……自警団の妖精たちも、かなり痛手を受けたけれど……」 ゆっこ「1匹だけで助かりました。王国の軍もここに来るのは間に合わないので……」 文香「他の、みなさんは……」 ゆっこ「無事だった妖精は傷の手当てをしています。それ以外は……」 文香「……」 ゆっこ「……」 礼子「……ありすちゃんは?」 文香「い、いまお部屋に……お医者様に来て頂いてますが……」 ゆっこ「そうです、ありすちゃん……!」 …… ………… 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 22:42:14.41 ID:6zTzk7cO0 ――ゆっこの家(寝室) ありす「……」 医者「魔法少女のお力でしょうか、少しずつ、傷口が塞がっています」 ゆっこ「よかった……なんでもありですねホント」 医者「ですが意識がいつ戻るか……それに……」 礼子「しゅがーはぁと、ね……いつ戻ってくるのか、町長がどこかに移動させたみたいだけど」 ゆっこ「町長……」 文香「これから……どうすれば、いいのでしょうか」 ゆっこ「……サイキックテレパシーで王国には連絡して、軍を派遣してもらうよう手配をしてもらっています。だけど、どんなに早くても朝にならないと来ないでしょうね」 ゆっこ「そして……しゅがーはぁとは、恐らく……魔法少女」 礼子「やっぱりそうなのね」 ゆっこ「はい。戦いの痕跡や魔力の状態から見て、間違いないと思います。大神官穂乃果の幹部が、どうして……」 礼子「その話は、後にしましょう。しゅがーはぁとが町に戻ってくる前に、みんなを安全な場所に避難させないと」 ゆっこ「……はい。自警団にはユッコからお話します。怪我人や女性、子供たちを優先して避難先の森に移動させて、避難用の食糧の運び出しもしませんと」 礼子「それなら私たちも行くわ。また元の大きさに戻れば、物の移動は楽になるはずよ」 ゆっこ「そうですね。外に出す準備のお手伝いをお願いします」 ガチャッ! 礼子「文香ちゃん、行きましょう。いまは……町のみんなを安全な場所に避難させないと、ね?」 文香「……はい」 パタンッ! ありす「……」 …… ………… 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 22:43:53.03 ID:6zTzk7cO0 ――モバマスシティ(大通り) 「うちの店の毛布も、逃げるのに役に立つでさぁ。外の荷車まで持って行ってくだせぇ」 礼子「ええ、みんなも助かるわ。ありがとう」 ゆっこ「車を持っている妖精は荷物の積み込みのお手伝いをお願いしまーす! 手伝わないとサイコキネシスで強制労働ですよー!」フワフワ 「ねえ、人間のお姉ちゃん」 文香「はい……? どう、しましたか?」 「クールタチバナは?」 文香「……ありすちゃんは、いま、お休みしています」 「どうして? あたしたちのこと、助けてくれないの?」 文香「みなさんを助ける為に……魔物と戦いましたが、怪我をしてしまって……」 「クールタチバナ……」 礼子「……」 ゆっこ「……」 …… ………… 続きを読む