取材エリアに現れると、一瞬にして大勢の報道陣に取り囲まれる。今日も面白い話題を提供してくれるのではないか。そんな期待を込めた目で報道陣は彼を見つめる。 槙野智章は「分かっていますよ」という顔で、求められている答えを返そうとする。サービス精神が旺盛で、その目立つ言動やパフォーマンスから世間が持つ彼の印象は“ムードメーカー”だ。ワールドカップメンバーに選出された今でこそ、ドキュメンタリー番組でサッカーに向き合うストイックな一面がお茶の間にも届けられるようになったが、やはりお調子者というイメージが強いのではないだろうか。 「派手で明るい印象があったので、出会うまでは『ちゃんと練習しているの?』って思っていたんですよね」 そう槙野の印象を語るのは、男子200メートルハードル元アジア記録保持者の秋本真吾氏だ。2014年から槙野と二人三脚で「走り」の改革に取り組んできたスプリントコーチである。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180618-10778927-soccerk-socc 続きを読む