468: おさかなくわえた名無しさん 2007/03/03(土) 08:28:50 ID:bvg34qM4 高校の夏休みに、東京の親戚の家に行った帰り。 東京駅でのぞみに乗る為、並んでいた。 俺は最前列に立っていて、後ろは、サークル仲間と思しき20人以上の大学生の集団。 乗車客の列は立錐の余地無く、延々と後ろに続いている。 その時。 一人のオバサンが、俺の前の先頭に割り込んできた。 あまりに堂々と割り込んできたので言葉を失ってしまった。 我に返り、注意しようとしたところ、肩を軽く叩かれた。 振り返ると大学生集団の一人のお姉さんで、 他の大学生達は、皆一斉に反対方向を向いて並んで立っている。 そのお姉さんが、小声で「皆と同じ方向を向いて!」と耳打ちしてきて、 訳がわからないまま、言われた通りにした。 すると、オバサンが振り返り、訊いてきた。 「先頭ってこっちじゃないの?」 するとすかさず、そのお姉さんが前方を指差し、 「ええ、あっちですよ。」とにっこり笑って答え、 オバサンはブツブツ言いながら、先頭(実は後尾)に向かって行って、 そのまま戻ってこなかった。 車中で聞いた話では、そのサークルって心理学の研究会(?)で、 集団心理を調べる為の実験を時々してるんだとか。 確かにすごい連携の良さだった。