転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1444123329/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/06(火) 18:22:09 ID:9W/8lew. <城> 姫「まあっ、私に家庭教師を?」 国王「うむ、お前にもそろそろ必要かと思ってな」 姫「ちなみに、どんな方が来るの?」 国王「騎士だ。それも騎士団で選りすぐりの人物で――」 姫「まぁ、嬉しいっ!」 国王「文武に長けており――」 姫(ああっ、姫と騎士……めくるめくロマンスの予感……) 国王「もしもし? 聞いてる? もしもーし」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/06(火) 18:27:14 ID:9W/8lew. 姫(ああ……騎士ってどんな方なのかしら?) 姫(きっと、素敵な方にちがいないわ) 姫(お勉強を優しく教えて下さり、時には剣を振るってみせてくれたり) 姫(時には、ダンスのリードなんかもしてくれたりして!) 姫(さらには夜のリードまで……) 姫「きゃっ!」ポッ… 姫「私ったら、なんてはしたない女!」タタタッ 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/06(火) 18:29:03 ID:9W/8lew. ドンッ! 姫「いたた……」 使用人「申し訳ありません、姫様っ!」 姫「もう、どこを見て歩いてるのよ! あなたには目がついてないの!?」 使用人「いえっ、不注意で……!」 姫「まったく、クビにされたくなきゃ、もっとしっかりしてちょうだい!」 姫「これから、私にはロマンスが始まるのだから……!」 使用人(ロマンス……?) 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/10/06(火) 18:32:33 ID:9W/8lew. 数日後―― 騎士「はじめまして、姫様」 騎士「本日から家庭教師をさせて頂くことになりました。よろしくお願いします」 姫「こちらこそ」 騎士「ところで、さっそくで恐縮なのですが、敬語で教師はやりにくいのです」 騎士「なので、敬語を使わずに姫様と接したいのですが、かまいませんか?」 姫(まぁっ、この方ったら、いきなり私の夫気取り?) 姫(もう、せっかちなんだから……だけど、これこそロマンスよね!) 姫「もちろん、よろしいですわよ」 続きを読む