大本萌景さん/遺族提供 ・3月、農業アイドルだった大本萌景さんが自宅で首を吊り亡くなった ・母親は文春の取材で、娘が高校生活との両立で悩んでいたことを明かした ・事務所に相談しても、スタッフは高圧的な態度で聞き入れなかったという ■母親が告白 農業アイドルだった大本萌景さん(16)は、なぜ自殺しなければならなかったのか 2018年3月、愛媛県松山市を活動拠点にする農業アイドル「愛の葉Girls(えのはがーるず)」メンバーだった大本萌景(おおもと・ほのか)さん(享年16)が、自宅で首を吊り亡くなった。 「愛の葉Girls」はご当地アイドルブームが盛り上がりをみせていた2012年12月に、“歌って、踊って、耕すアイドル”としてデビュー。JAや自治体が主催するイベントなどで精力的に農業の魅力をPRする活動を続けてきたが、萌景さんの死を受けて、3月末で活動を自粛。デビュー以来、レギュラーメンバー・研修生を含めて10人以上が卒業や活動を辞退するなどして、最終的には5人編成となっていた。萌景さんの死から約2カ月。まだ心の整理がついていないという萌景さんの母親が、現在の思いを初めて語った。 事務所スタッフと萌景さんのLINEのやり取り マネージャーと母親のLINEのやり取り ■ももクロが大好きで、アイドルに憧れていた ■全国区のアイドルになりたい ■アイドル活動と高校生活の両立で悩んでいた ■事務所スタッフからの高圧的なLINE ■母親から連絡しても、取り合ってもらえなかった ■今学校をやめると、私になにも残らなくなります ■もう1回、高校1年からやり直そうとしていた ■とにかく事務所の言うことは「絶対」 ■「1億円を払うように言われた」という娘の言葉 ※中略 あとから聞いて本当にショックでした。契約書には「ペナルティ料」の項目があり、規定違反や義務の不履行、タレント活動への事前連絡なしの不参加、遅刻の場合などにギャランティの50パーセント、または100パーセントをカット、足りなければ事務所から請求する旨が記されています。「1億円」というのは、Sさんが「違約金」をにおわせた発言だったと思えてならない。生前、「『何があっても萌景は辞めさせん』と社長(Sさん)に言われるよ」とも本人から聞いていました。 ■足元に置いてあった携帯には ■娘が最後の会話で洩らした「怖いけん、行きたくないよ」 あの日、私は外出する予定があって、9時40分頃に家を出ようとしたとき、萌景がパパッと走ってきました。「ねえママ、今日イベント行かんとだめ?」と聞いてきて、私は、Sさんとの電話のことを何も知らなかったので、「今日やれることは、やったほうがいいと思うよ。今日のことはちゃんとやっていこう」という話をしたら、娘が前日のように暗い顔をして「社長(Sさん)に会うのが怖いんよ。怖いけん、行きたくないよ」と言ったんです。これが、萌景との最後の会話になってしまいました。 亡くなる日の朝、萌景が「怖いんよね」って言ったとき、本当だったら側におるべきだった。もっと気づいてあげるべきでした。その言葉がどれだけ深い言葉だったのか。毎日、毎日そのことばかりを考えています。 ◆ ◆ ◆ 事務所に書面で事実確認を求めたところ、一連の経緯について説明し、S氏が萌景さんに全日制高校へ進学することを勧めたが、3月20日、T氏が責任を持った大人になってほしいとの思いから「お金を貸すことはできません」との趣旨の発言をし、その話し合いの後に母親に電話をかけ、萌景さんからS氏に電話するよう促してほしい旨を伝えた事実を認めた。だが、「Sが大本さんに対して『1億円を支払うように』と述べた事実はありません」と回答した。 全文はソース先で 文春オンライン http://news.livedoor.com/article/detail/14739332/ 続きを読む