転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526541056/ 1: ◆RDGcisPe7c 2018/05/17(木) 16:10:56.58 ID:gI+5qT850 ※プロデューサーはユニットごとにいるという設定で書いてます。 2: ◆RDGcisPe7c 2018/05/17(木) 16:12:57.78 ID:gI+5qT850 (283プロ事務所) 咲耶「………」ペラッ P「………はい。それでは当日よろしくお願いします、失礼します。よし、決まった。」 咲耶「仕事の電話かい?」 P「ああ。週末アンティーカ全員でラジオのゲスト出演だ。」 咲耶「了解。しかし、アイドルというのは本当にラジオのお仕事が多いね。ここに入って何のレッスンもせずいきなりラジオに出演させられた時は驚いたよ。」 P「アイドルというか、ウチの方針だよ。ラジオって、意外とメンタルが鍛えられるだろ?アイドルは1にメンタル2にメンタルってのが社長の自論だからな。」 咲耶「なるほど、オーディションで手厳しい事を言われる場合も多いしね。メンタルがタフでないと乗り切れないだろうな。」 P「そういう事だ、頼んだぞ。ところで。」 咲耶「ん?」 P「オフだってのにわざわざ事務所に来て、ファッション誌ずっと読んでるだけでいいのか?せっかくアンティーカ全員をオフにしたんだ、皆で遊びにでも行けば良かったのに。」 咲耶「あいにく、結華は大学のレポート締め切りが近いとやらで、摩美々も学校の課題が似たような状況らしい。恋鐘は遊びに来た地元の友だちの東京案内をするそうだし、霧子は久しぶりに病院のお手伝いに行きたいとの事でね。私は全員にフラれてしまったというわけさ。」 3: ◆RDGcisPe7c 2018/05/17(木) 16:14:05.26 ID:gI+5qT850 P「なんか、かえって悪かったかな。」 咲耶「気にしなくていいよ、ユニットだからって常に一緒にいる必要もない。皆にはそれぞれプライベートがあるという事さ。」 P「そうか。けど、それなら咲耶だって同じだろう。オフに何かやっておきたい事とか、済ませておく用事とかはないのか?」 咲耶「今の所特にないかな。学校の課題は済ませてあるし。」 P「なら、ファンサービスについて考えたりファンレターの返事を書いたりとか。」 咲耶「もちろんそうしようとは思っていたけど、いまいち気分が乗らなくてね。いい加減な気持ちのまま暇つぶし感覚で返事を書くのは失礼だろう?」 P「咲耶から返事を貰えれば、何だって喜ぶと思うけどな。」 咲耶「私がそんな適当な気持ちで書いたと知ったら、受け取った相手はどう思う?そう考えたらとてもおろそかには出来ないね。」 P「すまん。咲耶のファンに対する気持ちを軽く見てたな。」 咲耶「ふふっ、どうもありがとう。さて、そろそろお昼にしようか。アナタはどうする?」 4: ◆RDGcisPe7c 2018/05/17(木) 16:18:11.17 ID:gI+5qT850 P「そうだな………ん、ちょっと待って。もしもし?おう、事務所だよ。どうした…何?本当か。分かった、すぐ向かうよ。そっちも気をつけてな。」 咲耶「どうかしたのかい?」 P「アルストロメリアPからだ。千雪の午前中の撮影にちょっとトラブルがあって、次の現場への移動が予定より遅れるんだと。」 咲耶「たしか、アルストロメリアは夕方からユニットでトークショーなんだろう。大丈夫だろうか。」 P「直行すれば間に合うそうだが、大崎姉妹を迎えに行くのはとても無理らしい。代わりを頼まれたからちょっと出てくる。」 咲耶「わかった。何か、私に出来ることはあるかな?」 P「そうだな。1時になったらそこでお昼寝してる事務員を起こして仕事に戻らせてやってくれ。あと、電話やインターホンには出るなよ。」 咲耶「はづきさんは本当によく寝ているね。仕事中なのにいいのかい。」 P「昼休み時間だからな。この人何やかんや仕事出来るし、社長も容認してるから。」 咲耶「なるほどね。書類作成が遅くなって、しょっちゅう残業しているどこかの誰かさんとは違うということか。」 P「悪かったな。」 咲耶「はは、ごめんごめん。アナタが私達の為に頑張ってくれてる事は分かってるよ、いつもありがとう。」 P(こういう事サラッと言えるのが咲耶だよな。) P「よし行くか。どうする咲耶、もし帰るならついでに家の近くまで送るけど。」 咲耶「私はもう少しここにいるよ。こんなによく寝てるはづきさんを予定より早く起こすのも悪いしね。」 P「そうか。じゃ、お疲れ様。」 咲耶「ああ、行ってらっしゃい。」 続きを読む