転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526048772/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/11(金) 23:26:13.29 ID:7Nfrf2E20 夜 理樹部屋 恭介「さあー残った残った!」 謙吾「うおおおおお!!!」 真人「あああああああ!!!」 理樹「頑張れ二人とも~」 理樹(それは真人と謙吾の髪はどちらが剛毛なのか恭介の提案した"髪相撲"なるもので勝負していた時のことだった) コンコン 理樹「ん、こんな時間に誰だろう……はーい」 理樹(ドアを開けると、クドと小毬さんがニコニコして立っていた) クド「リキ、井ノ原さん、こんばんわ~なのです!」 小毬「こんばんわ~!」 理樹「やあ、こんばんわ。ごめんね…今ちょっと真人たちは取り込んでて……」 理樹(後ろからはまだ必死に頭を突き合わせる二人の声が聞こえた) 真人「くぉ!?け、謙吾!さては髪を捻れさせてやがったな卑怯だぞ!!」 謙吾「ふん、お互い様だ!貴様こそジェルでパリッパリにさせていただろうがっ!」 クド「わふ~なんだかまた熱い勝負を繰り広げてるんですね~!?」 理樹「まあね。ところで何の用?」 小毬「うん。実はゆいちゃんに、理樹君をゆいちゃんの部屋に呼んで来て~って言われたのです」 理樹「えっ、こんな時間に!?」 クド「今からみんなが退院してから初めてのお泊まり会を開くんです。そこでリキを呼ぼうと思って!」 理樹(クド達は冗談で言っている素振りも見せず、さも当然の約束だといった風に言ってきた) 理樹「いやいやいやいや!!お泊りでしょ!?なんで僕がそこに呼ばれるのさっ!」 小毬「え~理樹君もいた方が楽しいよ~」 理樹「だったら恭介達も呼べばいいじゃない!なにも僕だけ……」 クド「き、恭介さん達が夜に女子寮にいたら犯罪っぽいです……」 理樹(少し照れた風に言うクド) 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/11(金) 23:45:29.33 ID:7Nfrf2E20 理樹(僕が断固行かないという意思表示をしているとクドと小毬さんはお互いに目を合わせてこくりと頷いた) 小毬「あのね、ゆいちゃんが『もし少年が来ないというならこう言え』って言ってたから言うね」 理樹「えっ、なに?」 理樹(小毬さんが手で筒を作り、内緒話をするポーズをとったので耳を近づけるとこう言った) 小毬「……『来ないと露天風呂での事を話すぞ』だって」 理樹「なっ!!」 理樹(露天風呂とは…リトルバスターズのみんなが退院したあと修学旅行の代わりに後日、車で旅行に行った時のことだ。夜に露天風呂に入ったのだが、ひょんなことから恭介達と隣の来ヶ谷さん達がいる女子風呂を覗こうということになったのだ) 理樹(もちろん来ヶ谷さんの作戦で未遂に終わったのだが見ようとしていたのは事実。このことが女子のみんなに知られるとマズイなんて話じゃない) 理樹「くそ…まさかこんな時に持ち出してくるとは……」 小毬「ところでその露天風呂ってなんのこと?」 クド「私も気になります!」 恭介「ん?おお、小毬と能美じゃねえか!なにかあったのか?」 理樹(僕の声で気付いた恭介が気さくに振り返った) 理樹「いや………ちょっと女子寮に行ってくるよ……」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/11(金) 23:56:35.56 ID:7Nfrf2E20 夜 女子寮旧館 来ヶ谷部屋 ガチャ 理樹(来ヶ谷さんのドアが開けられると、暖かい光が廊下に差し込まれた) 小毬「皆さま。理樹君が到着しました~」 葉留佳「いやっほぉーーい!!理樹君の旦那!ようこそお泊まり会へ!!」 美魚「うふふ…歓迎しますよ」 鈴「遅かったな」 来ヶ谷「ふっふっふっ……結構!」 理樹(みんなを囲む大きなテーブルにはコーラやオレンジジュース、ポテチにポッキーなど夜を明かすのに十分な物が取り揃えてあった。その中で一人だけベッドに腰掛けて僕を待っていた来ヶ谷さんはなんだかギャングのボスのような雰囲気だった) 理樹「放課後ぶりだね……」 続きを読む