なんというか、どの国にも度し難い馬鹿というのがいるものです。こういう人のせいでデモやメーデーの印象が悪くなる。 オススメ記事 マクドナルドに放火、200人逮捕 パリのメーデー行進、暴動に発展 2018年5月2日 6:21 発信地:パリ/フランス via AFP ❮ 1/10 ❯ フランス首都パリで行われたメーデーのデモ行進で、暴徒化した集団が放火した車とバイク(2018年5月1日撮影)。(c)AFP PHOTO / Alain JOCARD 【5月2日 AFP】フランスの首都パリでメーデー(May Day)の1日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の公共部門改革に抗議するデモ行進の最中に、覆面姿の若者らがマクドナルド(McDonald’s)店舗や車両に放火するなどして暴徒化し、200人近くが逮捕された。 同国では毎年5月1日、労働組合が主催して労働者の権利を訴える伝統のデモ行進が行われる。 警察によると、黒い上着にマスクを着用した約1200人がデモに合流。「パリよ立ち上がれ」「皆が警察を嫌っている」などと叫んだ。 デモ隊の一部は、行進の阻止を試みた後、市中心部の東側にあるマクドナルドの店舗を破壊して放火。さらに自動車販売店の複数の車や、ショベルカー、バイクにも火をつけた。警察は、催涙ガスや放水銃でこれに応じた。 警察によると、逮捕者は約200人に上った。うち3人は違法な武器を所持していたという。 フランスではマクロン大統領の公共部門改革をめぐって緊張が高まっている。さらに同国西部では先月、警察と反資本主義者らの激しい衝突も発生。メーデーの暴動は、パリでここ数か月起きた中で最悪の騒乱となった。(c)AFP/Clare BYRNE via: マクドナルドに放火、200人逮捕 パリのメーデー行進、暴動に発展 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News 暴力はやめなさい なんていうか、本当に腹が立ってきます。こういう人がいるせいで、デモ全体の印象が極めて悪くなるという点において、この主張をしている人間にとっては仲間どころか敵も敵でしょう。建設的な主張を述べるのであればまだしも、ただ暴力行為や破壊行為に出るような人間たちの要求を聞きたいと思う企業などありません。 これは日本でもよくあることですが、余計なことを言うせいでその主張をする団体そのものの信用を貶める人っていますよね。本人としては気持ちよくなってしまっているのでしょうが、誰にとっても迷惑なだけ。そういう人に限って自己主張が激しかったり「みんなのためにやってる」ような顔をすることが多いような気もする。黙っていてくれと思いますね。 海外ではデモが普通〜という話をするときにも、こういうニュースが流れちゃうと「海外も結局馬鹿がやってるんだ」と思われてしまうかもしれません。私は特に路上でのデモなどには関心もなければ恐らく効果も無いとは考えていますが、それにしてもこんな暴力行為に出ておいて周りの人の共感や応援を求める姿勢は最早愚かであるとしか言いようがないと思います。 日本のデモ それにしても、日本ではほとんどデモが起きませんよね。起きたとしても、大体は政治家を降ろせといったものばかり。労働者の権利についてのものも全然見ないですし、ストライキも全然見ないです。一体どこで彼らは意見を主張しているのでしょうか。労働者は、選挙で投票しているからって自分たちの意見が反映されると考えてはいけません。それは馬鹿らしい考えです。 政治家は産業レベルで物事を見ることがほとんどで、個別具体的な企業の待遇改善にまで頑張ってなどくれません。自分たちの権利は自分たちで主張しないと誰にも届かないわけです。よくある話ですが「苦しい!」と自分で主張しない限り、雇用している側は苦しいと思わずに変わらないタスクを振り続けるものです。 苦しい、辛い、しんどい状態であればそのSOSをきちんと発信しないといけません。そういう意味で、日本の労働者がSOSをまともに発信しないままに次々と過労死、自殺、鬱病などになっていることを思うと胸が痛くなります。そうなる前に、むしろ怒りを持って主張しておけばどんなに多くの人がマシな状況になったのだろうか、と。