これは既存の市場に大きく打って出たFacebook。うまくハマればほとんどのサービスが瀕死になるのでは。 オススメ記事 フェイスブック、出会い機能を導入へ CEOが発表 2018年5月2日 4:57 発信地:サンノゼ/米国 via AFP 米カリフォルニア州サンノゼで開かれたフェイスブックの開発者会議「F8」で登壇した同社のマーク・ザッカーバーグCEO(2018年5月1日撮影)。(c)Justin Sullivan/Getty Images/AFP 【5月2日 AFP】(更新)交流サイト(SNS)世界最大手、米フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は1日、同サイトに近日、出会い機能を追加すると発表した。 ザッカーバーグCEOは同社の年次開発者会議でこの計画を発表し、新サービスはその場限りの関係ではなく「本物の長期的な関係を築くためのものだ」と述べた。 フェイスブックは、数千万人のユーザーの個人情報が流出した問題で打撃を受けたばかり。ザッカーバーグ氏は、新たな出会い機能はプライバシーと安全を徹底的に追求し開発されたと説明している。 同社の発表によると、「ユーザーは通常のプロフィールとは別に、出会い機能専用のプロフィールを作ることができ、デート相手の好みや共通点、共通の友人を基に、マッチングの候補がお薦めされる」という。出会い用の非公開プロフィールを作成すると、地元のグループやイベントの情報や、参加予定の人のプロフィールが閲覧可能になる。 ザッカーバーグ氏はこの新機能の発表に際し、米国で結婚するカップルの3組に1組がインターネット上で出会っており、フェイスブックのユーザー2億人が独身と自己申告していることにも言及した。(c)AFP via: フェイスブック、出会い機能を導入へ CEOが発表 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News マッチングサービスは全滅する これは物凄いことになってきましたね。間違いなく、既存の様々なマッチングサービスに対してはほとんど致命傷といっても良いダメージを与えると思います。日本だともしかしたらそうでないかもしれませんが、少なくとも諸外国では片っ端から潰れていってもおかしくないと思います。まあ、より扇情的なもの、性的なものを求める人達は変わらずそちらを使い続けるかもしれませんが。 なぜならば、Facebookというのはまず第一にめちゃくちゃ大きいプラットフォームです。利用者の数は国内でも数千万人。並のマッチングサービスなど相手になりません。そして、プラットフォームだからこその友人関係の正確な理解が可能です。いまもサードパーティなどが「Facebook上で友達じゃないひと=初対面の人」とのマッチングを進めたりしていますが、そんなのはFacebookにとってはお茶の子さいさい。それどころか、もっと細かな調整ができるでしょう。 例えば、2人以上を挟んでも繋がらないような人たち同士を繋げる事ができるでしょう。この場合、自分がマッチングサービスを使っていることがバレることはほとんど無くなるでしょう。また、普段投稿したりイイネしているコンテンツが共通であったり、近しい趣味を持っていると類推できるような人を高い精度で紹介することができるでしょう。大量の個人情報を持っているFacebookでしかできないようなきめ細かいレコメンドができるようになるのです。 日本で流行るか 一昔前までは、日本では出会い系アプリというのは非常にいかがわしいものでした。サクラと言われる、女性のフリをしたアカウントがたくさんあって、それによって人を騙していたこともたくさんありました。メールをするのにお金がかかるので、サクラが男性を釣ってお金を落とさせるというビジネスモデルが多かったのです。 しかし、今では日本の大学生の多くもこのようなサービスを使っています。出会い系に対するネガティブなイメージはかなり薄まり、そうではなく色んな人とコミュニケーションを取るための暇つぶしアプリとして用いられたり、そのまま性的な興味も含みで運用されています。昔と比べて、人間関係が薄くなったからでしょうか、そういう出会い方についても違和感がなくなっているようです。 実際のところ、日本でもどんどんwebスタートの結婚が増えていますし、最早このような出会い方はいかがわしいものでもなければ特殊な人だけが行うものでもなく、当たり前のものになっているのでしょうね。