転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526391334/ 1: ◆fqdv0pHyL. 2018/05/15(火) 22:35:34.58 ID:96YFBAZX0 ※注意※ 発案から投稿まで5時間以下のクッソ適当な文章 ネタ被りがあっても不思議じゃない気がする題材 スレ主の曖昧なナナさん知識 ナナさんはすでにアイドル引退済み 以上のことに注意した上でご覧ください。なお、菜々さんが“私”という一人称を使っているのは、引退後をイメージしてのものです。 2: ◆fqdv0pHyL. 2018/05/15(火) 22:36:48.66 ID:96YFBAZX0 「菜々~、ちょっといいか?」 私はPさんの呼び声に気づき、作業を中断して彼のもとへ向かいました。 「何ですか、Pさん」 「××にっていうことでうちの事務所に来た仕事があるんだけど、この日××は別の仕事入ってるからいけないんだよね。そこで、菜々が担当してる○○にこの仕事どうかなっていう相談。」 「どれどれ~。……確かにこういうアクティブな仕事は彼女向きですね。日程も……うん、大丈夫です!」 「そうか、じゃあ相手先に○○の宣材とプロフ送ってみるわ。」 「はい!よろしくお願いします!」 彼は、パソコンに向き直り作業を始めました。私はせっかく立ち上がったのだし、と思い給湯室に行きコーヒーを淹れることにしました。最近は立ち座りの動作だけでも面倒に……。っといけません、いけません!“歳のことを考えるから年寄りになるんだ”って誰かも言ってましたし、明るくいきましょう! 3: ◆fqdv0pHyL. 2018/05/15(火) 22:37:58.05 ID:96YFBAZX0 用意するコーヒーカップは2つ、片方には砂糖一つとミルクを少し、もう片方には砂糖を3つとミルクをたっぷり。10年ちょっと前から染みついたいつもの2杯。私はそれらを持ってPさんのいるところまで戻ります。私の持つコーヒーのにおいに気づいたのか、彼がこちらを向きます。 「おお、いつもありがとな。」 「いえいえ、こちらこそうちの○○のことまでどうもありがとうございます。」 「まあ、今の俺は所属アイドルみんなのことを考えるのが仕事なんだがな。」 彼は“ハハハ”と笑いながら、砂糖ミルクマシマシの方のカップを私から受け取り、おいしそうに飲み始めました。“甘いものをとることが、集中力アップにつながる”というのが彼の言い分ですが、それ以外のところでも、たとえ夜寝る前であろうと甘いものを食べたがるのを、私はよく知っています。…べっ、別にやましいことしてるわけではなく、ただ寝る前の翌日に向けてのミーティングの時も、甘いお菓子とジュースを飲んでいるのを、1度や2度じゃなく見ているだけです!まあ、そんな甘党の彼との同僚生活も合計11年目です。 私がPさんに拾われてアイドルになったのが、11年前の春のある日のこと。メイドカフェの呼び込みをしていた私を、スカウトしてもらったのが始まりでした。それからの日々は、目まぐるしく、駆け抜けるようで、それなのに鮮明に思い出せます。アイドルになるという、どうしようもなく大きな夢を追いかけ続けていたナナにとって、忘れられない大切な思い出ばかりです。……アイドルデビューから10年目の秋に、私は引退しました。体のことやなんかもありますし、アイドルとして叶えたいことも叶えられました。ありていに言えば、満足してしまったのでした。そして今、私はアイドルの次のお仕事として…… 4: ◆fqdv0pHyL. 2018/05/15(火) 22:38:34.89 ID:96YFBAZX0 「おっはよ~ございま~~す。ナナPさん」 アイドルをプロデュースすることを、選びました。 続きを読む