転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421414506/ 1 : ◆HsxYKt0AvM 2015/01/16(金) 22:21:46.52 ID:+lWJJaYo0 今日は2月13日。世間は明日に控えるバレンタインデーで盛り上がりを見せている。放課後の教室は、やれ何をあげるだの、誰にあげるだので騒がしいことこの上ない。たいていのリア充的なイベントは忌避すべきものだがこれだけは別で、もちろん俺も楽しみにしている。今年の小町はどんなチョコをくれるのだろうか。ポイントを荒稼ぎするようなすばらしいお返しを考えておかなくてはなるまい。ああ小町の喜ぶ顔が楽しみだ。こんなことを考えていると自然と顔がにやけてしまうので、なんとか抑えつつ、俺は部室に向かった。 3 : ◆HsxYKt0AvM 2015/01/16(金) 22:23:45.80 ID:+lWJJaYo0 八幡「ういーっす」 雪乃「こんにちは、比企谷君。」 八幡「今日も寒いな」 雪乃「ええ、そのうえあなたのひどくゆるんだ下卑た顔を見たせいか鳥肌が止まらないわ。」 どうやら俺の表情筋も寒さで麻痺していたらしい。 八幡「由比ヶ浜はまだなのか?先に教室を出ていったんだが」 雪乃「明日の準備をするから今日は出ないそうよ。メールがあったわ」 5 : ◆HsxYKt0AvM 2015/01/16(金) 22:26:06.27 ID:+lWJJaYo0 八幡「へえ、お前はいいのか?あいつなら『雪のん一緒につくろー!(裏声)』なんて言いそうなものだが」 雪乃「今のでさらに鳥肌がひどくなったわ。一応私も手伝いを申し出たのよ。でも今回は自分で頑張るそうよ。」 八幡「おいおい、大丈夫なのかそれ」 雪乃「最近はいろいろと練習しているそうだし大丈夫かもしれないわ」 八幡「…まあ、食べれるものができるといいな。そういうお前はいいのか、こんなゆっくりしてて」 雪乃「あいにく私はもうほとんど準備はできているわ。前日に慌てるようなことはしないのよ」 八幡「それもそうだな」 続きを読む