転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409086003/ 1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 05:46:53.53 ID:Z0W1YyTk0 『比企谷くん、明けましておめでとうございます。元気にしていますか? 今年の六月、結婚することが決まりました。』 八幡(高校時代の恩師から、そんな風に書かれた年賀状が届いた) 八幡(平塚静という名前の横には、見たことも聞いたこともない男性の名前が書かれている) 八幡「誰か早くもらってあげて、って冗談はもう言えないな」 八幡「おめでとう、平塚先生」 2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 05:48:10.03 ID:Z0W1YyTk0 ―――比企谷八幡、高校三年の冬。卒業式の一週間前 八幡「先生、平塚先生。起きてください」 平塚「……ん?」 八幡「ん、じゃないですよ。何で職員室で堂々と居眠りしてるんですか」 平塚「いや、最近あまり寝れてなくてな……。すまん」 八幡(困ったような顔で先生は苦笑する) 平塚「それでどうした、比企谷。君たちはもう自由登校だろう」 八幡「……あー、家にいても暇だったので」 3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 05:49:10.08 ID:Z0W1YyTk0 平塚「そうか。だが暇なら暇で、君はわざわざ学校に来るような人間じゃないだろう」 八幡「……その通りすぎてびっくりです。小町が弁当忘れてたので、届けに来ただけっすよ。そのついでに、顔を出しとこうかと」 平塚「なるほどな。だけどもう少し、何もなくても顔を出しなさい。寂しいじゃないか。由比ヶ浜と雪ノ下はわりと頻繁に来るぞ」 八幡「そすか。……まあ、できるだけ来ますよ。暇なら」 平塚「来る気がない人の言い方だぞ、それは」 八幡「さすが先生、お見通しで」 平塚「はっはっは、相変わらず可愛げのないやつだ。まあ、そんなところが可愛いんだけどな」 4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/27(水) 05:49:48.77 ID:Z0W1YyTk0 八幡「………」 平塚「そんな拗ねたような顔をするな。いや、照れているのか?」 八幡「知りません。それじゃ先生、さようなら」 平塚「ああ」 八幡(軽く手を挙げて、俺は職員室を出た) 続きを読む