転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1410956463/ 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/17(水) 21:21:03 ID:ey.t6bFM ※注意 ユミクリ・クリユミ要素とミカ→エレ要素がある ユミル「あぁ、その条件に当てはまる奴しか入れてやらないことにした」 クリスタ「何でそんなことをするの?」 ユミル「壁外調査までの暇潰しだな」 クリスタ「ユミル…壁外調査まであと三週間だよ?そんな緊張感のないこと言って… ユミル「だからだよ」 クリスタ「えっ?」 ユミル「三週間後、壁外調査に行って私らの同期は何人ぐらい生きて帰って来れると思う?」 クリスタ「全員生きて帰って来るに決まってるよ。誰も死なない…」 ユミル「それはお前の願望だろ?…本心からそう思ってるか?」 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/17(水) 21:21:55 ID:ey.t6bFM クリスタ「それは……」 ユミル「ま、そんな訳でさ…私だって全員生き残れればそれに越したことはないと思っている」 ユミル「だが現実はそう上手くはいかない。マルコみたいにあっさり逝っちまうかも知れない」 ユミル「私もお前も、三週間後もこうやって地に足をつけて息をしている保証はないだろ?」 クリスタ「ユミル…」 ユミル「私らのこの先の運命なんて、調査兵団に入った時点で火を見るよりも明らかだ」 ユミル「経験の浅い私らは他の兵団に入った同期より死期が早いのは確実…」 ユミル「深い意味はねぇんだ、ふと思っただけだよ。あいつらとあと何回言葉を交わせる?」 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/17(水) 21:22:40 ID:ey.t6bFM ユミル「何回同じ窯で焼いたパンを食える?なんてことをね、ぼんやりとな。だから…」 ユミル「残り少ない三週間で思い出作りでもしようかと思ってさ。勿論、私は死なないが」 クリスタ「そんなことを考えてたんだ…」 ユミル「まぁな」 ユミル(これは私のためにするんじゃない。…クリスタ、お前のために計画したんだ) ユミル(私は死ぬ気は無いし、お前も死なせない。いざとなれば巨人の力でお前を守る) ユミル(お前は絶対、仲間が死んだら「もっとこうしておけば良かった」って泣くだろ?) ユミル(誰か親しい奴らの死でお前の心が壊れてしまわないように、予防線を張っておく) ユミル(こんなに楽しかったじゃねぇか!いっぱい話しただろ?悔いなんてないよな?) 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/17(水) 21:23:30 ID:ey.t6bFM ユミル(…てな具合にだな、お前を励ますためのネタをたっぷり仕込んでおくつもりだ) ユミル(正直、マルコが死んだ時のジャンのぶっ壊れ方を見てやべぇって思ったんだよな) ユミル(元々自分に正直で自己の欲求に真っ直ぐな奴だったし、変わる素地はあったが…) ユミル(だが、あんなにも人を変えてしまうのか?マルコの死でジャンは変わった) ユミル(そして多くの仲間の死がクリスタにも影響を与えた。でなきゃここにいない!) クリスタ「ユミル?急に黙り込んで考えごと?」 ユミル「あ、あぁ……いや、もう考えごとも終わりだ」 ユミル「紅茶とお菓子の用意はできてる。あとは人を呼び込むだけだ」 続きを読む