転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1411632033/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 17:00:33 ID:1OEi4qm6 —ワカバタウン・ポケモン研究所— 「ようこそ、グリーン君」 明るく俺に話しかけてくる若い研究者 この人、ウツギ博士は、このジョウト地方では一番有名なポケモン博士らしい ジジイほどではないだろうがな 「初めましてウツギ博士。すみません、到着が遅れてしまって」 天候やら船やらの都合なんて俺様の知ったことではない が、相手が博士である以上、下手な態度はとれないため形だけ謝る 「それは大丈夫、全然問題ないよ! ・・それよりもこちらが謝らないといけないんだ」 「どうかしましたか?」 初対面の相手に非常に申し訳なさそうな顔をする 一体、この博士は何をやらかしたと言うのだろうか? 「君に譲るはずだったポケモンが三匹いたんだけどね・・。一匹は君に頼むはずだった用事を代わりに受けてくれた子にあげて、一匹は盗難にあって、一匹しか残ってないんだ」 「・・問題ないですよ」 本当になんの問題もない そもそも俺は最強の・・強いポケモンたちを連れているのだから 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 17:01:27 ID:1OEi4qm6 「そういって貰えるとありがたいような寂しいような、だね」 ウツギ博士が苦笑しながら続ける 「それでも高レベルのポケモンで低レベルのポケモンを捕まえるのは大変だろう? 心機一転して新しいポケモン達と旅をするのも楽しいと思うんだ」 なるほど、それでジジイはジョウト地方の図鑑集めを始める前にここに寄れと言ったのか 「・・そうですね、今までのパーティはジジイに預けてやってみます」 面白いじゃねーか、受けてやるよ そしてまた強いパーティを作って今度こそ本物のチャンピオンになってやる 「よかった、じゃあ君の新しいパートナーはこのチコリータだ」 そう言って博士がモンスターボールからポケモンを呼び出す 全く知らないポケモンに出会うとなると否が応でも胸が高鳴る 「チコー!!」 「・・・・え」 思わずそんな声が漏れる 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 17:01:59 ID:1OEi4qm6 「・・えらく可愛いポケモンですね」 なんとか取り繕えた、だろうか? 「うん、可愛いだろ?」 この博士は俺がどんなポケモンを好んでいるのか理解していないらしい 俺が欲しいのは強くカッコいいポケモンだ こんな女々しいポケモンをパーティに入れて戦う? あり得ないね 「・・ちなみに盗まれたのはどんなポケモンだったんですか?」 盗まれたポケモンを奪い返した方が良いのではないかと考える 「盗まれたのはワニノコっていうポケモンでね、写真は・・ほらこういうポケモンだよ」 ああ断然こっちの方が良い 恐らく進化すれば強くカッコいいポケモンになるだろう しかし一度受け取ると言った手前、このチコリータを捨て置くこともできない 「チコリータ、ありがとうございます。もしワニノコを盗んだ犯人を見つけたら俺が責任を持って取り返しますね」 とりあえず、そうとりあえずはこのチコリータを受け取ってコイツでワニノコを取り返す 「うん、お願いするよ。じゃあポケモン図鑑完成の旅、頑張ってね!」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/25(木) 17:03:16 ID:1OEi4qm6 現在の手持ちポケモン チコリータ♂ Lv.5 性格:おだやか 特性:しんりょく たいあたり なきごえ 続きを読む