転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521157654/ 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 08:47:34.60 ID:13r6ns/50 戸山香澄「沙綾とデートしてる気分になれるCD」 羽沢つぐみがお世話してくれるディスク 奥沢美咲と温泉旅行へ行く話 湊友希那「燐子のコミュニケーション能力を向上させる」 と同じような話です。 2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 08:48:09.10 ID:13r6ns/50 丸山彩の場合 ――国営公園―― 丸山彩「わー、ここってすごく広いね~」 彩「東京にもこんなに大きな公園ってあるんだね」 彩「……うん、名前は聞いたことがあるんだけどね。あんまり東京の西の方には来ないからさ」 彩「へー、夏にはプールがあって、冬はクリスマスイルミネーションがあるんだ」 彩「今の季節は……桜……にはまだ少し早いか」 彩「……うん、そうだね、まだ蕾のままみたいだね」 彩「あ、でも見て見て! 小さなお花とか、梅の花は咲いてるよ!」 彩「えへへ、ああいう小さなお花って可愛い」 彩「そう思わない?」 彩「でしょ! ああやって頑張って咲いてる姿を見ると、なんだか応援したくなるよね!」 彩「……えへへ、私のこともあのお花みたいに応援してくれる?」 彩「……ずっと応援するし味方でいてくれる?」 彩「うん、ありがとっ」 彩「君がいてくれるって思うと、それだけで挫けそうな時も頑張れそうだよ」 彩「あ、ううん、今はそんなに大変だな~っていうのはないよ」 彩「まー、うん、忙しかったっていえば忙しかった……かな」 彩「そうだね。しばらくぶりだもんね、こうやって会うのも」 彩「ちょっと寂しかったな……」 彩「……君も? おんなじなの?」 彩「そっか……なんだか嬉しいな」 彩「うん、そうだね! 今日は会えなかった分も楽しもっか!」 …………………… 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 08:49:26.22 ID:13r6ns/50 ――ボート上―― 彩「公園といえばね、私、こうやってボートに乗るのに憧れてたんだ」 彩「……うん、恋人と2人でっていうの」 彩「デートの王道だよね、ボート」 彩「……え、そうでもない?」 彩「そうかなぁ……? 女の子だけなのかな、そう思うのって……」 彩「なんて言うんだろう、こう……ね?」 彩「ボートを漕ぐ腕に惹かれるっていうか……カッコいいなぁって思うんだ」 彩「うん、腕。逞しいなってね、ちょっとキュンとする」 彩「あ、上着の袖まくって……」 彩「……うん、なんかイイ……」 彩「カッコよく見える……あっ、ち、違うよ!? 普段はカッコ悪いとかそういうのじゃないよ!?」 彩「だ、だから違うってば!」 彩「……え、冗談?」 彩「もう……イジワル……」 彩「ふーんだ、もう君のことなんて知らないんだから」 彩「つーん」 彩「…………」 彩「……ぷっ、あはは!」 彩「私も冗談だよ、珍しくすごく焦ってたね!」 彩「ふふふ、私だってからかわれてるだけじゃないんだからっ」 彩「そりゃあ、パスパレではなんだかそんな役回りになることが多いけど……」 彩「でも、私だってたまにはこう、相手を掌の上で転がすような女の子になるんだから」 彩「……え、そういうのは私に似合わない?」 彩「私はいつも通り、ヒマワリみたいに明るく笑ってる方が可愛い?」 彩「そっか……君がそう言ってくれるなら、魔性の女の子路線はやめにしようかな」 彩「……あれ? 今ちいさな声で『ちょろい』とか言わなかった?」 彩「気のせい? ……そっか、気のせい……」 彩「……ホントに気のせいかなぁ……最近日菜ちゃんにも同じようなこと言われたんだよなぁ……」 彩「……え? 危ない?」グラ 彩「わっ、きゃ!?」 彩「あっ……」ギュ 4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/16(金) 08:49:52.43 ID:13r6ns/50 <ス、スイマセン! 彩「あ、ああ、他の人のボートとぶつかりそうだから避けたんだね」 彩「急にボートを動かすから……ちょっとびっくりしちゃった」 彩「…………」 彩「……やっぱり、君って逞しいね」 彩「うん、ボートを漕ぐ腕もそうだけど……えへへ」 彩「私が落ちないように、咄嗟に抱き寄せてくれたね」 彩「ううん、嫌じゃないよ」 彩「なんだか守られてるって感じがして……すごく嬉しいな」 彩「……ねぇ、もう少しだけ、こうしてもらっててもいい?」 彩「……うん、まだちょっと怖いかな」 彩「心臓……ドキドキしてるの伝わってる?」 彩「うん……君もちょっとドキドキしてるね」 彩「えへへ、ありがと。それじゃあもうちょっとだけ、こうしてて……ね?」 …………………… 続きを読む