1: 音無さん 2018/02/24(土) 00:55:58.68 鮮魚を扱う水産関係者らが「耳石(じせき)ハンター」と呼ぶ小学生がいる。蒲郡市形原北小学校五年の小松海音(しおん)君(11)。食卓に上る魚の頭の中にある「耳石」を収集し、その数はこれまでに百二十一種類に上る。内湾から外海までのさまざまな魚が手に入る蒲郡の“地の利”を生かし、「将来は海洋学者になりたい」と夢を語る。 耳石は魚が平衡感覚を保つための器官で、平均的な大きさは数ミリ。魚種によって形が違うので、例えば貝塚から魚の耳石が出土すると、昔の人が食べていた魚が分かる。顕微鏡で調べると、魚の年齢や生息する海の環境など、さまざまな情報が読み取れる。 収集した魚の耳石のケースを手にする小松君 小松君が集め始めたのは二年ほど前。自由研究の本を読んだのがきっかけで、夕飯に食べたサクラダイの頭を割って耳石を見つけ出し、「すごくきれい」と魅力を感じた。 昨夏、蒲郡の飲食店主らが企画した「地魚セミナー」に参加し、耳石収集の面白さを語る講師に触発されてペースが上がった。当初目標だった百種類は半年もたたないうちに達成。現在は二百種類を目指している。 魚は自ら包丁を入れてさばく。耳石を取り出す難しさは魚によって違い、「マイワシやサンマの耳石は薄くて割れやすいので苦労した」という。 集めた耳石はプラスチックのケースで保管し、大きさや気付いた特徴をファイルに記録する。入手済みの耳石は、見るだけで魚の種類を言い当てられるようになった。 最近はスーパーで買える魚では飽き足らず、早朝から父正勝さん(49)と車で近くの漁港の市場を訪れ、未知の魚を探す。値が付きにくい魚がまとめて安く売られている一角が狙い目。買った魚は一家四人のおかずになるので、費用は小遣いと親の補助が半々という。 耳石集めを通して、魚が身近な蒲郡の良さに気付いた。「海が近くて、変わった深海魚も手に入る。これだけ集めても、漁港へ行くたびに見たことのない魚がいる」。ゆくゆくは耳石に関する考察をまとめ、自由研究のコンクールに応募したい考えだ。 “耳石熱”に火を付けた「地魚セミナー」は今月十日にも市内であり、小松君も参加した。講師を務めた「おさかなマイスター」の神谷友成さん(60)=中部水産取締役=は「自分で食べた魚から取るのが耳石ハンターのルール。小松君のように、多くの子どもにも家でやってもらうことで魚の魅力を知ってほしい」とエールを送る。(木下大資) 2018年2月23日 埼玉新聞 http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20180223/CK2018022302000055.html ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1519401358 【 発達障害は最強の武器である 】