転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1519135668/ 1 : ◆tues0FtkhQ 2018/02/20(火) 23:07:48.31 ID:0tmVZ+lM0 モバマスの鷹富士茄子さんのSSです。 えっちなやつです。 前の茄子さん 鷹富士茄子「君ありて福来たる」 2 : ◆tues0FtkhQ 2018/02/20(火) 23:08:34.98 ID:0tmVZ+lM0 想いはふいに爆発する。思ってもみない方向へと。 きっと私だけがそのことを知らなかったのだ。 呑気に振り返って、だらけすぎだろうと思った。 真っ白なセーターを着て、頭に蜜柑を乗せて、こたつに突っ伏する彼女。 その姿は「福を呼ぶ舞姫」なんて呼ばれる才女には到底見えるはずもなかった。 机に押し付けられたモノがお餅のように見えて、こたつの上に餅、茄子、蜜柑だなんて笑ってみせる。 これはきっと素晴らしく縁起がいいものに違いない。 今日はいいこと、あるだろうか。 3 : ◆tues0FtkhQ 2018/02/20(火) 23:09:29.25 ID:0tmVZ+lM0 ◇ 今年もお正月に舞い込んでくる大量のお仕事を捌き切って、ご褒美にしばらくの休みが与えられた。 そんな暇をぬって、今日は朝から彼女と神社へ遅いお参りに。 お守りも買ったし、おみくじも引いたし、さぁ解散だ、あとはゆっくり休もう。 そんな私のプランは、さも当然かのように彼女の一言で打ち砕かれてしまった。 「プロデューサーのおうち、行きたいです♪」 お参りにも一緒に行ったことだし、いまさらですよと笑う彼女に、とびきりの渋い顔をしてみせる。 それでも、彼女、鷹富士茄子の一言には、どうにも抗い難い力があるような気がするのだ。 それに、しょうがないとはいえ、年末年始にかけてお仕事でしか一緒にいられなかった。 罪滅ぼしと、少しの甘えを乗せて、私はつい彼女のおねだりに頷いてしまった。 4 : ◆tues0FtkhQ 2018/02/20(火) 23:10:03.19 ID:0tmVZ+lM0 ◇ しばしの待ち時間の後、ふいにアパートのベルが鳴った。 「おじゃましま~す♪」 ドアを開けると、茄子さんが真っ白なセータ―に長めのスカートと黒ストッキングという出で立ちで現れた。 さっきまでの白に華をあしらった振袖姿の茄子さんとのギャップに、心がどきりと跳ねる。 大きく鳴った心臓の音を聞かれないように、外を見ながら、ムリヤリ別のコトに思考を振り切る。 こういうゆるっとした私服もいいなぁ、あそこのファッション誌に掛け合ってみようかなと。 煩悩を振り払って次に視線を向けた時には、彼女はもう目の前から消えてしまっていた。 茄子さんは勝手知ったる我が家のように廊下を歩くと、一切の迷いもなくこたつに潜りん込んでいたのだ。 「今日は冷えますね~、プロデューサー」 机の上においてあった蜜柑をほいっと頭に乗せて、ぐったりとしながら、そんな言葉をかけてくる。 初詣の時の見惚れるような美女はどこにと思いつつも、私はきっとこういうところが好きなのかもしれない。 大人びているようで、子どもっぽい。まだ可愛いが似合う彼女を好きになってしまったんだと。 続きを読む