転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518527406/ 1: ◆ossIyKFqYI 2018/02/13(火) 22:10:07.20 ID:NyCJ7R3v0 途中まで書いてあったものを投下します。今回は小説形式です。 2: ◆ossIyKFqYI 2018/02/13(火) 22:25:21.38 ID:NyCJ7R3v0 「うぐっ……!」 突然、六花は右目に手を当てた。 「どうした?」 勇太が振り向く。 「駄目だ…この路地には結界が…」 「またか」 勇太は、六花が体調でも悪くなったのかと一瞬心配したことを後悔しながら言った。 「…そんなもの無いです」 コン、と六花の脳天に勇太のチョップが落ちる。 「あぅ…」 もはや二人の間ではお約束の流れである。 「せっかく遠くまで来たのになあ……」 3: ◆ossIyKFqYI 2018/02/13(火) 22:35:09.57 ID:NyCJ7R3v0 休日。勇太と六花は、デートに来ていた。 行先は木組みの町。 近場にしなかったのは友人(主に一色たちのことだろう)に絡まれると厄介だから、という理由なのだが、絶対他に何か理由があるはず――とは森夏の弁である。 4: ◆ossIyKFqYI 2018/02/13(火) 22:41:54.46 ID:NyCJ7R3v0 そんな楽しそう(ただし勇太は疲れ気味)の二人をこっそり追いかける人影が。 勿論、丹生谷森夏である。 ーーーー 「あれじゃあまだまだね・・・。 」 森夏が双眼鏡を下ろしながら言った。 「どこが駄目なの? 」 くみんがきょとんとした顔をして訊く。 「あれじゃ手を繋いでいるだけじゃない!それにそろそろ腕を組んでもいいぐらいよ!」 森夏が熱弁をふるう。 5: ◆ossIyKFqYI 2018/02/13(火) 22:44:43.38 ID:NyCJ7R3v0 さすがに知らない町とはいっても、いきなり腕を組むのは恥ずかしいよ~」 くみんが返す。森夏は再び双眼鏡を目に当てた。 「まったく、付き合い始めて何ヵ月よ・・・で、何であんたたちがここにいるのよ!」 森夏が後ろを振り返る。 「行こうって言ったのはモリサマちゃんだよ~」 「凸守はマスターのサーヴァント。こんな野次馬ニセサマーとは違う、重要な任務があるのデース!」 「誰が野次馬ニセサマーよ!」 続きを読む