転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518561547/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/14(水) 07:39:07.44 ID:y7DK4cTeO ※弦巻こころ「愛してるゲームをやるわよ!」の『また別の話』の部分の話です 戸山香澄「沙綾とデートしてる気分になれるCD」 羽沢つぐみがお世話してくれるディスク と同じような話です 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/14(水) 07:39:49.12 ID:tZ4okRzQ0 ――高級ホテル―― 奥沢美咲「ふぅ、やっと着いたね、ホテル」 美咲「うぅ……それにしてもさっむいねー……」 美咲「至るところが雪で真っ白だし、この寒さだし、なんだかスキー場に来たんだなーって実感するよね」 美咲「ちょっとテンション上がってきた」 美咲「……え? そんなにスノボ好きだったのかって?」 美咲「あーいや……話すと長くなるんだけどね……前にはぐみたちと来た時はまともに滑れなかったっていうかなんていうか……」 美咲「あーうん、そう、そんな感じ。察してくれてありがと。……ハロハピのみんなもそれくらい察しがいいと助かるんだけどね……はぁ……」 美咲「っと、ごめんごめん。せっかくの泊りがけの温泉旅行なのにため息なんてついてたらもったいないよね」 美咲「とりあえずチェックインして荷物預けちゃおうか」 美咲「……あ、荷物持ってくれるの? うん、ありがと」 美咲「しっかし……大きいなぁこのホテル」 美咲「弦巻財閥関係のとこだからこころがかなり安く紹介してくれたけど……正規料金、見た?」 美咲「……あー、見てないなら見ない方がいいよ、うん。小市民にとっては落ち着かなくなる金額だから。あたしも確認したのちょっと後悔してるし」 美咲「このホテルでもこころは『そんなに小さなところでいいのかしら?』って言ってたのが末恐ろしいよ、ホント……」 …………………… 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/14(水) 07:40:47.19 ID:tZ4okRzQ0 美咲「あ、すいませーん。あの、予約をしていた奥沢美咲と申しますが……」 美咲「ああはい、そうです。こころさんの紹介で……はい」 美咲「……ええ、そうですね。一度部屋に荷物を置いたらスキー場に……はい」 美咲「はーい、どうも……って、あれ?」 美咲「あの、鍵、一つ足りないんじゃ? ……いえ、こころさんにはシングルルームを2部屋と――」 美咲「……え゛っ!?」 美咲「えぇー……」 美咲「あー……そっか……そうきたか……」 美咲「……ちなみに他の部屋とかっていうのは……ああ、満室……」 美咲「ああいえ、大……丈夫です、ええ、慣れてるんで……はは……はぁ」 美咲「…………」 美咲「……ごめん、おまたせ」 美咲「…………」 美咲「……その、もう一つごめん」 美咲「あのさ、あたし、こころの伝手でシングル2部屋取ったって言ってたじゃん?」 美咲「その、本当に申し訳ないんだけど……こころがね? 多分、きっと、恐らく、100%善意の親切心でね?」 美咲「このホテルで一番高い、ワンベッドルームスイートをあたしたちに用意してくれました……」 美咲「……はい、お察しの通りです。他は満室、この部屋に泊まるしかありません……」 美咲「あ、お金に関しては前金で払った額のままだってさ。そもそもこころ、『美咲の頼みならお金なんていらないわよ?』とか言ってたし」 美咲「…………」 美咲「……まぁ、うん、そうだよね。問題はそこじゃないよね」 美咲「うん……名前の通りの部屋です……」 美咲「とーっても広くて豪華なお部屋にとーっても大きなベッドが……1つしか……ない部屋……ですね……」 美咲「…………」 美咲「ひ、ひとまず忘れようか、それは」 美咲「と、とにかく部屋に荷物置いてさ、早く滑りに行こう! うん、それがいい、体動かして余計なことは忘れよう!」 美咲「問題の先延ばしとか言わないでって! ほ、ほら、早くエレベーター乗って部屋に行こ!」 …………………… 続きを読む