王族から世界の大企業のトップ、政府要人など世界中のリーダーが集結するダボス会議に安倍首相が出席しないという選択をした理由がさっぱりわかりません。一体なぜなのか、日本の内向き志向を端的に示しているように思います。 オススメ記事 「日本のリーダーは前向きでないスキャンダラスなことに時間を使いすぎだ」。経済同友会の小林喜光代表幹事は30日の記者会見で、安倍晋三首相や閣僚らが国会対応を理由にスイスで先週開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)への出席を見送ったことに苦言を呈した。 ダボス会議に参加した小林氏は、「(英国首相の)メイさんも、(ドイツ首相の)メルケルさんも、(フランス大統領の)マクロンさんも、(米国の)トランプ大統領も来ていた」と説明。主要7カ国(G7)で日本だけが参加せず、トップ交流の機会を逸したとして、「首相か副首相が出席して日本のIR(情報発信)をやるべきだ。もったいない」と述べた。 また、580億円分もの仮想通貨が不正流出した「コインチェック」問題にも言及。「不幸な出来事だが、金融に利便性を与える新たなテクノロジーを否定することは賢くない」と述べ、金融当局による監督体制の強化が仮想通貨への規制につながることへの懸念を示した。(山口博敬) via 朝日新聞デジタル ダボス会議、日本不参加に苦言 経済同友会・小林氏 ダボス会議とは何か 世界経済フォーラムの別名、ダボス会議とは世界中のあらゆるリーダーが集まる場になっています。スイスのダボスという地で年次総会をすることからその名がついています。いわゆる金持ちやエリート、社会的な権力を著しく有した人間たちがそこにはうじゃうじゃ集まっています。 例えば王族。例えばTOYOTAの会長。世界各国の大統領や首相、芸能人やスポーツ選手、音楽家にチェスプレイヤーなど世界を牽引する最高峰の人間だけが集まる場所です。世界を素晴らしいものにすることを目的に動いています。もちろん、それは美名であって実際には様々な取引やビジネスの話も行われます。 ダボス会議は世界のあらゆる諸問題についてのディスカッションも行われ、また世界の行く末についても考える場が設けられています。参加者は誰もが莫大な影響力を持った人間であり、そこで世界のあらゆる問題について意見を交換し情報を共有することで足並みをそろえて世界をよりよい姿へ導こうという機運があります。冗談のようですが本当です。 安倍首相はなぜ出席しないのか しかし、このように非常に重要な場であるにも関わらず安倍首相は出席しませんでした。様々な国家の代表が来るような場所であるにも関わらず、一体なぜ参加しないのでしょうか。国内の諸問題に追われているというのは理由になりません。どの国家の代表もそのような状況を国内に抱えながらも、それでも来ているからです。 とはいえ正直なところ理由は大体わかっています。英語能力の不足が彼を足踏みさせているのではないでしょうか。グローバルリーダーと呼ばれるダボス会議の参加者たちは当然の教養として英語を使える人がほとんど。その上で高い専門性を持っていますからディスカッションなどではハイレベルな議論が交わされます。 語学力に不安があったりトピックにかんする知識に自信がないと中々参加する気にもならないような場所なのです。日本は内向きだ、もっと留学生を世に送り出そうと頑張っている日本ですが、首相もまだまだ内向き人間だなと思わざるを得ません。残念ですね。