転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1496324408/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/01(木) 22:40:08 ID:UbnVScNM 地球人と彼らの邂逅からおよそ百年ほど経っていた。 銀河同盟と称される異星人達は前触れもなく地球に現れたのだ。 当時の人達の困惑するばかりだった。 地球を侵略しにきたのか、友好的な異星人なのか、それとも単純に訪れただけなのか。 様々な考察がされたが、それらは全て杞憂に過ぎなかった。 異星の人々は地球人類に対して友好的に接してきたのだ。 圧倒的な科学技術の隔たりがありながら、また全く姿の異なる人類に対する姿勢に人々は感動した。 「やはり、星間航行が可能なほど技術を会得した異星人が、侵略なんて蛮行など考えないのだろう」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2017/06/01(木) 22:41:59 ID:UbnVScNM やがて交流が始まった。 地球上に存在しない姿の異星人達は、時として嫌悪感を地球人達に与えた。 しかし、それは異星人も同じであると人々は考え直し、次第に姿の違いも気にしなくなっていった。 時折彼らの姿を見て狂気に駆られる者もいるが、取り押さえて事なきを得ている。 「彼らの振舞いを見ていたら、何だか争うのが馬鹿馬鹿しくなったな」 「我々も彼らの仲間になるため、より理性的に生きるべきだ」 交流を始まると僅かずつだが、人類同士の争いが減少していった。政府が強い働きをしたのもあるが、 人々が異星人達の姿勢を見て、争い続ける事の虚しさを理解していったのだ。 こうして、地球人類と異星人達の交流は続けられていった。 異星人の彼らは地球に頻繁に訪れたが、自身の星に案内することはなかった。 代わりに彼らの技術や知識を地球人にもたらした。 しかし―― 続きを読む