転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1475545283/ 1: ◆ErZIs1VBmo 2016/10/04(火) 10:41:23 ID:Bf0EIOV6 遊馬「はあああ………」 アストラル「どうしたのだ、遊馬」 遊馬「カオスも皆のおかげで無事に倒したし、アストラルもまた戻ってきてくれたし……色々と上手く行ってるんだけどさあ……」 遊馬「最近刺激が無くて……何て言うか……つまらないんだよ」 アストラル「遊馬、今のようなこの平和な日々を誰よりも望んでいたのは……君自身だろう?」 遊馬「そりゃあ……そうなんだけどさ……」 2: ◆ErZIs1VBmo 2016/10/04(火) 12:41:15 ID:Bf0EIOV6 遊馬「トロンやバリアン……この前倒したカオスもそうだけど、そん時には倒すべき敵がいて……」 遊馬「明確な目標みたいなのがあったんだよな……それが今となっちゃなんもない……毎日毎日空っぽな気分だ」 遊馬「前は皆と決闘してるだけで楽しかったんだけどなあ……」 アストラル「遊馬、君は苦しい戦いを幾度もなく積み重ねるうちに……大事な目標を一つ忘れてしまっているようだな」 遊馬「大事な……目標……?」 アストラル「デュエルチャンピオン、それは全決闘者の中でも最強の証」 アストラル「それを手にするのが、君の目標だったはずだ」 遊馬「おう、その目標はこんな今でも忘れてない、忘れてないけど……」 アストラル「けど?」 3: ◆ErZIs1VBmo 2016/10/04(火) 12:59:22 ID:Bf0EIOV6 遊馬「俺より強い奴って、もしかしてもういないんじゃないかって」 アストラル「遊馬、それは……」 遊馬「以前は強かったシャークやカイトも……平和だからかすっかり垢が抜けて……」 遊馬「言っちゃ悪いが全然手応えがねえんだよ……何て言うか覇気が感じられねえんだ」 遊馬「そのせいか、あいつらには連戦連勝さ」 遊馬「負けまくった鉄男にも、普通に勝てるようになっちまった……」 遊馬「そんとき少しでも思っちまったんだ、決闘がつまらねえって……」 アストラル「遊馬……」 遊馬「アストラル、俺……どうしたらいいんだろ……このままじゃ俺が……俺じゃ無くなる気がして……何だか怖くてよ」 遊馬「決闘は大好きだ、決闘は、俺の全てだ! でも……でもこのままじゃ……俺……大好きな決闘にすら嘘をついちまいそうだよ……」 4: ◆ErZIs1VBmo 2016/10/04(火) 13:11:36 ID:Bf0EIOV6 アストラル「遊馬、それは慢心と言うんだ」 遊馬「慢心……?」 アストラル「そうだ、世界は広く、そして奥深い……君より強い決闘者なんてゴロゴロといるぞ」 遊馬「そうかもしれねえけど……それを確かめることなんて……」 アストラル「はぁ……遊馬、君には少しお灸を据えてやる必要があるようだな」キラッ 遊馬「え?」 突然眩しい光が俺を包んで、気がついたら 遊馬「まぶしっ………って、ここは!?」 アストラル「皇の鍵の中だ、ついてこい、遊馬」 遊馬「ついてこいって、おい! アストラル! 待てよ!」 5: ◆ErZIs1VBmo 2016/10/04(火) 13:24:50 ID:Bf0EIOV6 ──── ── ─ アストラル「ここだ、遊馬」 遊馬「ここ………って、扉がポツンと一つあるだけじゃねえか」 アストラル「この扉の先には異世界が広がっている」 遊馬「い、異世界!?」 アストラル「そうだ、現実世界(リアルワールド)と言って……目も疑うような強さを持つ決闘者達が日々決闘を繰り広げている世界だ」 遊馬「現実、世界……って! 何でそんな世界に繋がる扉がこんな鍵の中にあるんだよ!?」 アストラル「鍵の中は思った以上に退屈でな、暇潰しに色々といじっていたら異世界に繋がる扉ができてしまったんだよ」 遊馬「そんな馬鹿な………」 6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/10/04(火) 14:00:21 ID:HjDoVgEg やめろ! そっちに行っちゃいけない! 続きを読む