転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425888866/ 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/09(月) 17:14:26.39 ID:CsyjUxWo0 モバマス・池袋晶葉のSSです。 2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/09(月) 17:15:13.43 ID:CsyjUxWo0 科学者は、いつも「一途」で「欲張り」だ。 ゆずれない情熱の矛先がある。 そしてたいてい、その矛先は一つで収まらない。 私もきっと、そうだろう? ロボ開発とか、 アイドル活動とか、 そして、目の前の君とか。 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/09(月) 17:16:47.45 ID:CsyjUxWo0 ガシャ ガシャ ガシャ … ダン! 晶葉「よーし、OKだな」 ライラ「おー」 レッスンの予定も特にない、おだやかな冬の日。 私はいつも通り研究室にこもっていた。 新機能を搭載したロボの動作は問題ないようだ。 晶葉「前回失敗した箇所もばっちりだ。お願いシンデレラならもう完璧に踊れるぞ!」 ライラ「ウサちゃんロボすごいですね」 晶葉「練習用のデモマシンとして使ってくれるらしいので、きっちり作らないとな!」 ライラ「はえー、ライラさんよりダンスうまそうです」 晶葉「ははっ、そこはまあ、私たちももっと頑張らねばいかんのだがな」 ライラ「ですねー」 ライラは最近、暇があるとよく研究室に遊びに来てくれる。 ぼんやりと座っていたり、話をしたり、簡単な作業補助をしてくれたり。 アイドル仲間であり、今はよき友達の一人でもある。 晶葉「そろそろお昼の時間だな」 ライラ「そですねー。準備するならお手伝いしますですよー」 晶葉「いや、今日のお昼は作ったり外食したりするわけではないぞ」 ライラ「…? ではどうしますですか?」 晶葉「ふっふっふ、今日は来客がもう一人いるのだ! 時間的にそろそろ…」 コンコン みちる「こんにちはー!! おおはらベーカリーでーす!」ババーン! ライラ「フゴフゴさんが来たですー。こんにちはー」 晶葉「ようこそみちる。わざわざすまんな」 みちる「なんのなんの! お昼を一緒に食べる機会ができて私もすごくうれしいです! 博士のラボにも一度来てみたかったですし!」 晶葉「それは光栄だな。ありがとう」 みちる「えへへ! はい、えっと、こちらがベーグル系、こっちのがフランスパン系です。さっきできたばかりですよ!」 ライラ「いっしょに食べますですねー。お茶入れてきます」 4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/09(月) 17:17:43.37 ID:CsyjUxWo0 私がみちると話すようになったのは、実はここ最近のことだ。 以前は一人でひたすらパンを貪っているイメージが強かった彼女。 だが最近は周囲に対しても明るく、積極的に振る舞う姿を見かける。 心なしか笑顔も多くなったように思う。 まあ、人は成長するものだからな。 何気ない話の折に、 私の研究室に来てみたいと彼女が言うので、 快諾したところ、 じゃあお昼どきにお邪魔しますね! いっぱいパン持って行きますから一緒に食べましょう!!! となって、今である。 続きを読む