転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1472207867/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/26(金) 19:37:47 ID:E6gu3UPI <城> 国王「おぬしがこの国一番と呼ばれている理髪師か」 理髪師「この国で一番かは定かではありませんが、そう呼ばれることもございます」 国王「うむ……謙虚でよろしい」 国王「おぬしには、我が息子の散髪をしてもらいたい」 理髪師「かしこまりました」 国王「こちらへ来てくれたまえ」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/26(金) 19:41:26 ID:E6gu3UPI 国王「ところで……」 理髪師「はい」 国王「これからおぬしが何を見ようとも、決して他言してはならぬ」 国王「もしこの約束を破れば……どうなるかは分かっておるな?」 理髪師「……もちろんです」 国王「よろしい。むろん、報酬はそれに見合うだけ払う」 理髪師「……」 理髪師(王子はもう10歳を超えているはずだが、表舞台に出たことはほとんどない) 理髪師(まさか、とんでもない化け物だったりするんじゃ……) 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/26(金) 19:46:33 ID:E6gu3UPI 理髪師「お初にお目にかかります、王子」 王子「やぁ」ボサッ 理髪師(うわっ、ボサボサだ。完全に耳が隠れるほど、髪が伸びちゃってるじゃないか) 理髪師(だが……切りがいがある!)シャキーン 理髪師「それでは王子、これより散髪を開始いたします」 王子「よろしく頼むよ」 続きを読む