転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513165587/ 1: ◆pxTJMwo04OvB 2017/12/13(水) 20:46:27.42 ID:72sQ3/jzO ・基本台本書き、書き溜めです ・独自解釈があります ・設定に矛盾がありましたら目を瞑っていただけると幸いです ・多摩改二告知前から書き始めていた為、環境や時期が現在と少し異なります 多摩「以上、注意するにゃ」 2: ◆pxTJMwo04OvB 2017/12/13(水) 20:47:04.59 ID:72sQ3/jzO 暗いお空に煌々と浮かぶお月様。光を反射させながらてらてら揺れる水面は、確かに幻想的だけれど。 ねぇ。この下にどれだけ深い闇が待ってるか、知っているの? 強い光が暗い影を生み出すからか。それとも、静かで広大な世界にぽつり。一人だけだからか。自分の存在がまるで、何倍にも大きく膨れあがったかのような錯覚を覚える。 嗚呼、これだけ大きいのだ。きっと自慢の三本煙突だって良く目立つに違いない。 でも。私をこんなに大きくして置いて、あなたはただ見ているだけなんだね。 もう歩くことしかできない私は、あなたのせいで、水中を駆ける鬼に捕まってしまう。 それなのに。 空に浮かぶ月は、水面に浮かぶ私の身体を唯々見てるだけ。 世界を照らす光も、二つに折れた身体が沈む深淵にまで微笑んではくれない。 無責任で、自由気ままなお月様はまるで……そう。例えるならば―― 3: ◆pxTJMwo04OvB 2017/12/13(水) 20:47:37.95 ID:72sQ3/jzO 多摩「猫じゃないにゃ!!」バンッ 司令官「うおっ!ね、寝てたかと思えばいきなり叫ぶな机を叩くな!」 【司令官さん?】 司令官「あ、ああすまない。多摩も起きたしそろそろ切るな、今日は楽しんでおいで」 【はい、なのです!では】 司令官「ふぅ……あらら、机の上の書類の束が崩れてる……」 多摩「多摩は悪くないもん。多摩のことを猫って言う提督が全て悪いにゃ」 司令官「いやぁ、だってさ。唐突に執務を放り出して日なたぼっこを始めたかと思えば、猫じゃらしにつられて遊び始めるし……かと思えば急に僕の膝を枕にして眠り出すし……」 多摩「提督が猫じゃらしを取り出したのがそもそもいけないのにゃ。執務中になにをやっているやら……」 司令官「その言葉、そっくりそのまま返すぞ……。ったく、今週の秘書艦なのに無責任で自由気ままで……ほんと、まるで猫みたいだよ」 多摩「また言った!もうっ、今度ばかりは許さないにゃあ!」フシャー 司令官「わ、わ!タンマタンマ!」 4: ◆pxTJMwo04OvB 2017/12/13(水) 20:48:13.75 ID:72sQ3/jzO 一〇〇〇 鎮守府巡洋艦寮 球磨型の部屋 球磨「それで、ふてくされて帰ってきたと。全く、多摩も困った妹だクマ」 多摩「つーん」クシクシ 北上「いやぁ、多摩姉ぇらしいと言えばらしいじゃん?」 球磨「だとしても、仕事中は良くないクマ。きっと提督、今頃一人でヒーヒー言ってるクマ」 多摩「どうせ夕方辺りに戻った電が執務室を訪れて、そのまま手伝うだろうから何も問題ないにゃ」 球磨「いや、寧ろ問題しかないクマ……それに今日は、」 多摩「そんなことより、こんな良い天気にお日様に当たらないのは損なのにゃ。ちょっと日なたぼっこに行ってくるにゃ」シュタッ 球磨「あっ、こら!せめて窓じゃなく扉から出て行くクマー!」 北上(見事なまでの猫っぷりだなぁ) 続きを読む