969: 名無しさん@おーぷん 2017/12/13(水)18:02:48 ID:DWI 来年もハマちゃん高城コンビで行くんやろなあ DeNA浜口、「山口俊の穴」埋めた大活躍の裏にラミレスマジックあり! 今年2月に沖縄・宜野湾で行われた春季キャンプでDeNAのアレックス・ラミレス監督は確信した表情で次のように語った。 「ドラフト1位の浜口遥大には非常に期待をしていますし、その実力はあると思います。7勝から10勝してくれれば問題はない。そうすれば(FA移籍した)山口俊の穴は完全に埋まると思っています」 このコメントを聞いたとき、正直、楽観的すぎるのではないかと感じられた。確かに神奈川大学時代の浜口はダイナミックなフォームからなるストレートを武器とした強気のピッチングが持ち味であったが、あくまでもまだキャンプの紅白戦程度で投げたにすぎず、プロの舞台で投げてはいないルーキーである。2016年に11勝した山口の穴を埋めるには荷が重すぎる。 だが、浜口はオープン戦でラミレス監督の信頼を勝ち取ると、ルーキーながら開幕ローテーション入りした。シーズンが始まって1カ月ほど経ったころ、ラミレス監督に、キャンプのとき浜口がプロに適応できることがなぜ予測できていたのか聞いてみると、次のような答えが返ってきた。 「まず、サウスポーでフォークとチェンジアップの両方を持っている選手は珍しいということ。それにけん制がうまく、クイックモーションに変化を持たせることができ、チームの中ではベスト。また、メンタルが強く、ランナーがいてもボールの質が変わらない。あとはスタミナがあること。100球を超えても147キロのストレートが投げられる」 ラミレス監督の慧眼もさることながら、浜口は今シーズン、ことあるごとに「いい環境の中で野球をやらせてもらっている」と語っていた。初めてのことばかりで右も左も分からず緊張を強いられるルーキーにとって、DeNAは安心して野球に集中できる環境が整っていた。 まず、縦への変化のボールが多い浜口に対し、チームのキャッチャーの中でブロッキングが一番うまい高城俊人とコンビを組ませたこと。明るく面倒見のいい高城と一緒にいる機会を多くし、意思の疎通や互いの特性を知ることはもちろんのこと、プロの打者といかにして向き合えばいいのかを学ばせた。高城はシーズン中、「自信を持って腕を振れ!」と鼓舞し続け、浜口もそれを信じた。 そして、移動など常に行動をともにしていたひとつ上の先輩、今永昇太の存在も大きかった。年齢が近いことはもちろん、サウスポー同士でしか分かり得ない感覚的な部分で理解が深まった。例えば、5月の勝ち星が付かなかった時期、課題を修正し切れずにプロの洗礼に悩む浜口に対して今永は、ダメな部分を素直に認める一方、できていることもあることを忘れないようにとアドバイスを送った。浜口は、最低限のことはできているとポジティブに物事を捉えられることになり、調子を取り戻した。 そして、チームマネジメントとして見逃せないのが、7月12日の広島戦での先発を最後に1カ月ほど登録を抹消したことだ。表向きは『左肩の違和感』というアナウンスだったが、これは事実上の休養だったのではないかと見ている。それまで14試合に登板し、特に交流戦では両リーグ最多タイの3勝を挙げ、防御率0.93と獅子奮迅の活躍をしてきた浜口だったが、夏の暑さが厳しくなるにつれて制球難などパフォーマンスを落としていった時期だ。 件の広島戦は、浜口が痛みを訴えたわけではなかったが、ラミレス監督が異変を察知して篠原貴行ピッチングコーチと相談し、3回で降板を決めた。 じつは昨年、ルーキーだった今永を疲れの目立ちはじめた夏場にファームで1カ月ほど再調整させ、後半戦へと備えさせたことがあった。シーズンを1年通して戦うのはルーキーにとって非常に難しく、首脳陣としては考慮する必要があった。ここでリフレッシュさせることで勝負どころの終盤戦で活躍してもらうという意図がラミレス監督らにはあったはずだ。 事実、8月13日の阪神戦で復活した浜口はDeNAが日本シリーズへ進出するキーマンとなる。ラミレス監督は戦列復帰した浜口について「二軍を経たことでスライダーとフォーク、チェンジアップの精度が上がった。とくに2ストライクを取ってからのフォークの落ち方に向上を感じられる」と、手応えを感じていた。 その後の浜口の活躍は言うまでもない。ペナント最終戦となった10月4日の中日戦で勝利し、ベイスターズの新人として20年ぶりとなる二桁勝利をすると、広島とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦でチーム初勝利を挙げ、日本シリーズ進出への流れを作った。 全文はこちらから https://dot.asahi.com/dot/2017121300031.html?page=1 続きを読む