転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504621978/ 1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/09/05(火) 23:32:58.84 ID:BR/KkC5P0 === まぁ、堅苦しい前置きなんかは抜きにしよう。 知っておくべきことはただ一つ。 今、春日未来の目の前で、彼女の友人であり同僚でもある真壁瑞希は 着ていた制服のシャツをはだけるようにして自分の胸部をさらけ出していた……という一点。 場所は765劇場ドレスルーム。 普段は新調されたステージ衣装の試着だとか、アイドルたちに更衣室代わりに使われている部屋の一角で、 瑞希はその慎ましき胸を露わにして未来と向き合っていたのである。 2: ◆Xz5sQ/W/66 2017/09/05(火) 23:35:32.86 ID:BR/KkC5P0 とはいえ、彼女に露出狂の気があるワケじゃない。 まして二人が百合百合しい花と姉妹の関係だったりなんてことも無い。 まっ、それならそれで見てる分には美味しいし、ロザリオの代わりに瑞希から渡された彼女のブラを 未来はその手に握っていたが、それも下着の置き場が見つからないから一時的に預かっていただけだ。 「瑞希ちゃんの、綺麗だね」 そんな未来が、露わにされた同性の乳房を前にして喰いつき気味で呟いた。 視線は興味津々と目の前のお山に向けられてたが、そこに感動以外の感情は無い。 あくまで気分は物見気分。 早く触ってみたいという彼女の中の気持ちにしても、 それは性的興味ではなく単なる好奇心である。 自分以外の女の子の、"柔らかさ"って一体どんな感じなのか? 興味が尽きることは無い、思春期特有の好奇心。 男同士で筋肉の触り合いをしたりするのと同じように。 3: ◆Xz5sQ/W/66 2017/09/05(火) 23:40:47.99 ID:BR/KkC5P0 「でも、上手くできるかは自信ないよ?」 「構いません。そもそもが藁にも縋る思いです」 未来が訊くと、瑞希が答えた。 脱ぎかけのシャツはいつでも羽織りなおせるよう、両腕に引っ掛けたままで胸を張る。 (まっ、張ったところで本来のサイズがどうのこうの。見た目はそれほど変わらないが) そんな瑞希を前にして、未来は左手のブラを握りなおすと空いた右手を器用にわきわきと動かして見せた。 右手の五本指が指の先から根元まで、一本一本がそれぞれ独立した生き物のようにリズミカルな柔軟を済ませると、 今度は芯が通ったように固まって、獲物を捕らえる鷹の爪の如く身構える。 「それじゃあ早速、遠慮なく」 外界とはカーテン一つで仕切られただけの、二人っきりの試着室。 未来が前に踏み出すと、それに合わせて瑞希が引いた。 トンと、彼女の背中が姿見に当たった音がする。 元より無かった距離を詰めると、未来は躊躇なく瑞希の鎖骨に指先を這わす。 「んっ」 他人に鎖骨を撫でられるのは、瑞希にとって初めてだった。 そしてポーカーフェイスで通る彼女でも、羞恥に頬を染める時がある。……つまり今だ。 未来の"行為"を直視しないよう瑞希は顔を背けると、 そのさわさわとしたこしょばゆい感覚に耐え忍ぶよう小さく身じろぎ眉を寄せた。 そんな瑞希の反応を、未来は興味なさげに一瞥すると。 「ここで合ってる? 瑞希ちゃん」 「……は、はい。鎖骨には、鎖骨リンパがありまして――」 「とにかく揉めばいいのかな。それとも押すの? 摘まんでみる?」 「スライド……。さするように刺激してほしいかと」 続きを読む