London School of Economicsといえば、世界でもトップレベルの大学です。そんな大学でイスラーム系の男女別イベントが禁止となりました。人権と平等の観点からアウトということです。
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w.independent.co.uk/news/uk/home-news/london-university-islamic-society-gender-segregated-event-unlawful-london-school-economics-lse-a7972311.html” title=”Top university accepts Islamic Society’s gender-segregated event was ‘unlawful’ | The Independent”>
A top UK university has accepted that gender segregation that took place at a gala dinner, which saw women and men separated by a curtain, was unlawful, The Independent can reveal.
The London School of Economics (LSE) came under fire in March last year after the Islamic Society held a gala dinner for which students had to buy separate tickets depending on whether they were a “brother” or a “sister”.
When they arrived at the event, held at a banqueting hall in central London, there was a large screen separating the men’s tables from the women’s ones, stopping the attendees from even looking at each other.
via: Top university accepts Islamic Society’s gender-segregated event was ‘unlawful’ | The Independent
簡単な訳
London School of Economicsといえば、知っている人は間違いなく知っている世界でも最高レベルの大学の一つです。LSEと略されることが多いですが世界中のトップエリート達が集まってくる学校です。
そんなLSEにおいて、去年の3月から炎上騒ぎになっていたことがありました。それはイスラム系のイベントで、男女別になっているものは大学として許されるのかという問題です。大きな会場をスクリーンで2つに分けて、性別で分離してしまうようなイベントが毎年大学内のホールを借りて行われていたようですが、それについて反発が生まれたのです。
大学側は「大学はあらゆる会議、授業、イベントなどにおいて性別を理由に区別するようなものは一切開かないべきである」という基本原理に立ち返り、このようなイベントを今後不許可にすることを決めました。宗教的な理由があったとしても、大学内ではそのようなイベントを開かないということです。
男女別イベントの問題
今回、大学側で動いた機関は「人権と平等」委員会。名称から判断するに、大学におけるあらゆる活動に関して人権と平等の観点からokかそうでないかの区別を下す倫理委員会的なものだと思われますが、彼らからすると男女別のイベントというのはやはりアウトのようです。
元々大学教育というのは開けたものであるべきだというのが英国の精神として強くあります。実際、30歳までの若者の半分近くが大学教育を受けていることを考えるとそのような精神はしっかり具現化しているとも言えます。
その開けたという意味は私達が思っているよりも広く、年齢層の意味でも、男女のバランスの意味でもそうです。そのような精神や美徳を持っている大学という機関が、男女別のイベントを開くというのは言語道断というか、最も大事な理念に反してしまうわけですから、むしろこのようなイベントが今まで開かれていたことのほうがむしろ驚きだといえます。
なんでもかんでも差別だと言って禁じることに対して反感を持つ人達もいますが、そういう人達は大体「今までやってきた差別的な言動ができなくなることへの不満」を言っているのであって殆どの場合は単に自分のわがままが通用しなくなって腹を立てているだけでしょうから話を聞く価値もありません。
英国の名門大学がこのような毅然とした態度を取ることには非常に好感を覚えます。