子どもにワクチンを接種するかあるいは逮捕されるか-ワクチンを恐れる母親はどちらかを選ばないといけないことを裁判所が決定しました。集団予防の観点からも、ワクチンは打たれるべきでしょう。

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A mother has been told she will go to prison unless her son is vaccinated.
Rebecca Bredow believes she has the right to choose whether to inoculate her child based on her “knowledge of vaccines”.
But a judge in Detroit has given her a week to comply with the order or be thrown in jail, WXYZ Studios reports.
“I would rather sit behind bars standing up for what I believe in, than giving in to something I strongly don’t believe in,” Ms Bredow told the TV network.
via: US judge tells mother she will go to prison unless her son gets vaccinated | The Independent
 
まずは簡単な翻訳
レベッカさんはお子さんが二人います。その二人にワクチンを打ちたくないお母さんに対して、アメリカの裁判所がワクチン接種させるか逮捕されるかのどちらかであると裁判を下しました。
 
レベッカさんは子どもにどのような医療を与えるかを決定するのは親の権利であり、その権利を剥奪されたように感じて非常に残念とコメントしています。
 
ワクチンを打つと子どもの免疫力が落ちてしまうという懸念が一部に広がっており、レベッカさんは本を読んでそれをかなり信じ込んでしまっているようです。
 
ワクチン問題
最近日本でも、そしてアメリカでは大々的な問題になっているワクチン。トランプ大統領が「ワクチンは薬品業界の既得権益だ」といった発言を行ってアメリカでも話題になりました。ワクチン接種が子どもに良くないのではないか、という意見があります。
 
記事の中にもあった通り、子どもの自然の免疫力を下げてしまうのではないかとか、あるいは1万人以下に1人重篤な副作用が起きるといったことが親の中では不安視されているとのこと。しかし、ワクチンもメリットが無ければここまで普及しなかったはずです。
 
ワクチンは弱らせたウイルスを体内に入れることで、その病気に発症しないが免疫を持てるようになるということで画期的な予防治療として普及したわけですから効果が無いわけはありません。
 
集団予防という考え方
日本でも大変な問題になっていますが、ワクチンを打たないということは自然にその病気になる可能性が高いということ。ワクチンで予防しなくちゃいけないほどに強力な病気であることが多く、風疹とそれに伴う失聴問題は日本でも取り上げられることが増えてきました。
 
ワクチンさえ接種しておけば聴力を失うこともなかったのに…と後悔しても遅いのです。しかも被害者は親ではなく、意思決定ができなかった子ども。耳が聞こえないというギャップを人工的に作り出して子どもに与えてしまうのですから、子どものことを思っていたはずが大変な問題に発展するのです。
 
しかも腹立たしいことに、ワクチン接種していた子どもであっても近くでその病気に感染した子どもがいる場合に移ってしまうことがあるのです。自分の子どもにはちゃんとワクチンを接種しておいたから大丈夫かと思いきや、ワクチンを接種していないバカ親のせいで病気が移り、亡くなったり聴力を失ったりする事例が日本でも起きています。
 
集団予防という言葉があるのですが、こういう病気は一斉に強制的に全員でやらないと結局効力が弱まってしまうのです。一人の知識錯誤によるワクチン非接種が、ものすごく大きな損害を、しかも決してその責任を取れない形で（人の子どもですからね）与えてしまうのがワクチンを接種しない最大の問題なのです。
 
今回のレベッカさんに対する厳しい処置もまさに当然。全然科学論文などを下敷きにしていない「ナチュラル系」の健康書籍を読んで勘違いしてしまったのでしょうが、この処置は妥当でしょう。