第三の段階は、「ウェットウェア」といわれる段階で、脳に何らかのデバイスを接続する。ウェットウェアとはハードウェアやソフトウェアというドライなものに対して血が流れる人間の頭脳を意味する言葉である。アニメ『攻殻機動隊』や映画『マトリックス』の世界を実現化するものといえるだろうか。 Googleグラスが工場内で使われていたり、米国防総省がスマートスーツを開発していたり、SONYが見たものすべてを記録するコンタクトレンスの特許を取ったりするといった動きがすでにあるが、ウェットウェアの段階まで進んだ例はまだないだろう。 しかし、マトウィーシン教授は、バグの多いソフトウェアと調子の悪い身体が組み合わされば、物理的な危害につながると警告する。したがって、米国連邦取引委員会(FTC)、米国食品医薬品局(FDA)、米国連邦通信委員会(FCC)などが規制をする必要があるともいう。
IoT(Internet of Things)の次、IoB(Internet of Bodies)への警告