転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508667671/ 1 : ◆u71RyimI2MeR 2017/10/22(日) 19:21:11.19 ID:ENWVKKLQO 白菊ほたる「不幸と」 ???「不幸」 前作 2 : ◆u71RyimI2MeR 2017/10/22(日) 19:21:46.32 ID:ENWVKKLQO その人、人じゃない……皮……? いや、彼(?)との出会いは少し風の強い日でした。 3 : ◆u71RyimI2MeR 2017/10/22(日) 19:22:36.67 ID:ENWVKKLQO 学校が終わって、事務所へと向かおうと気を付けて歩いていたその時、私の目の前に転がってきたのは一つの空き缶。 からころと音を立てながら目の前に現れたその空き缶を踏まないように、と気を付けて避けたらそこには────濡れて湿っているビニール袋。 すっかり空き缶だけを見ていた私はそれに気付かずに踏んでしまって転けて……転けませんでした! と思ったのはつかの間、いつの間にか足元にやってきたバナナの皮に足を取られて、 「うおおおおおーーっっっ!!!」 「はわぁぁぁっ!?」 転けてしまいました。 4 : ◆u71RyimI2MeR 2017/10/22(日) 19:23:57.36 ID:ENWVKKLQO 「大丈夫ッスか!? いやぁ、間一髪間に合って良かったッス」 「いたた…だ、大丈夫です……って、えっ?」 何処からか聞こえてきた私を心配する声に答えつつ、どこから? と見回すと足元のバナナの皮から声が。 辺りをきょろきょろと見てもここには人は私しかいなくて。ということはこの男性の声は……? 「怪我はないようッスね、良かった」 「あ、あの…あなたは……?」 「自分のことスか?」 「は、はい」 「自分はピールオブバナナマン。そう呼んでほしいス」 そう言って二足歩行のように立ちあがったピールオブバナナマンさん? が皮の端っこで自分の胸元っぽいところを叩いて言いました。 続きを読む