転載元 : https://engawa.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325000199/ 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 00:37:07.87 ID:CXLTc6aH0 ほむら「え?」モグモグ 杏子「んー?」モグモグ QB「きゅい?」モグモグ マミ「………」 マミの部屋。三人と一匹が、こたつを囲んで鍋をつついている。 杏子「やっぱちゃんこ鍋は肉団子だよなー」ヒョイ QB「そうかい? 僕はこの、溶けているようで少し芯のある白菜なんか、とても美味しいと思うんだけど」シャク ほむら「インキュベーターのくせに分かった口を利くじゃない……」モグモグ 杏子「白菜なんて水増しみたいなもんじゃん、嫌いじゃーねーけどさ」モグモグ ほむら「あら、貴女はこの国に生れながら、白菜のないただの煮物を『鍋』と認めることが出来るのかしら?」 杏子「モツ鍋なんかはキャベツだろ? 必須って訳じゃないよねぇ」 ほむら「それでも葉物は必須じゃない」モグモグ 杏子「言いたいことは分かるよ」モグモグ マミ「………ねぇ。聞いてる?」 QB「マミは食べないのかい? よく煮えてるよ?」 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 00:41:23.65 ID:CXLTc6aH0 マミ「そうじゃなくって!」ズダンッ! 力強く、両拳でこたつの天板を叩き付ける。一瞬土鍋が浮いた。 杏子「うおいっ!」ビクッ ほむら「ちょっと貴女、何を、っ」ゴホッゴホッ QB「ほら、ほむら、お茶を飲むといい」トポポ… マミ「話を聞きなさいよ! 三人とも!」 杏子「いや聞いてるけどさー」モグモグ ほむら「クリスマスなんとかかんとか、ごほっ、でしょう? ちゃんと聞いてるわよ……」ゴクッ… QB「そういう発言があったことは記憶に残っているようだ」モグモグ マミ「うう……。なら無視しないでよぉ……」 杏子「だって、なぁ」 ほむら「今は素晴らしい仕上がりの鍋を食べるので精一杯なのよ。 ああ、私がもう一人いれば存分にマミの演説に耳を傾けられるのに……」モグモグ マミ「余計にイラッと来るから適当なセリフを付け足さないで頂戴」 杏子「ほら、よそってやるから食えって」カチャチャ… カタッ マミ「あ、ありがとう……」 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 00:47:18.51 ID:CXLTc6aH0 マミ「んもう、鍋なんて後回しにするんだったわ……」モグモグ ぐつぐつと煮える鍋を睨みながら、諦めてぼやく。 ほむら「何言ってるのよ。IH土鍋なんて買ってきて、寒いから鍋! って誘ったのは貴女じゃない」 マミ「そうだけれど……。そもそもの目的は作戦会議で、ついでだから鍋もしたいなぁって話だったはずよ」 ほむら「……でも、集まるなり鍋の材料を買い出しに引っ張り出したのも」 杏子「帰ってくるなりコタツに入り込んで動かなくなったのも」 QB「お腹すいたなーって言いながら、準備を期待して僕にチラチラ目線を送ってきたのも。全部マミだね」 マミ「うぐ………」 杏子「まあ、じっくりやりたい話は後で良いだろ。今は肉団子食べよう肉団子」モグモグ マミ「それもそうね……」 ほむら「あ、雑炊用のご飯の準備はできてる?」 マミ「それなら冷凍のご飯がまだあるはずだから、大丈夫よ」 杏子「くそっ、うどんのほうがぜってー美味いのに……」 ほむら「この世で最も公平な勝負で負けたんだから潔く諦めなさい」 ほむら (あと何回使えるかしらね……。やけにチョキばっかり出す杏子の癖) 続きを読む