628 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2017/10/10(火) 20:25:59.56 ID:+sonNaB6.net スタン・ハンセンで一番おもしろかったのは、あるとき札幌で。 スタン・ハンセンは目が悪いんだよ。ふだんはコンタクトレンズで、 試合のときは当然、外してるんだけど、それでも血気盛んになると、 遠くのやつが見えるんだな。 スタン・ハンセンを遠巻きに、折り畳み式の簡易いすを、スタン・ハンセンの分厚い背中に 遠くのほうからビヤーンと投げた、眼鏡をかけたおっさんがいたんだよ。 そしたらパッと見て、目が悪いはずなのに、ダーッて行ってそのおっさんの襟首をつかんで めちゃくちゃにやっちゃったんだよ。 もう顔面血だるまよ。ぼろぼろだよ、そのおやじ。 それで控室で、中継とかも全部終わって、(いすを投げたおっさんは)「おれは引かねえぞ」って。 新日のフロントとか渉外担当とかがいろいろ出てきて 「もうとにかく病院に行きましょう、出血がとまってないんだから」 って言っても、 「おれは引かねえ。やろう。 これは問題にすっからな、おまえら。こんだけやられたら引っ込みつかねえ」 とか言って。やくざでもないのに、くだを巻いたりごろ巻いてるわけ。 「とにかく病院に」って言っても、「病院なんかいかねえよ、おれは」って。 「そりゃあ、確かにな、いすを投げたのは悪いかもしれないけどよ、ここまでやられることはない。 おれはもう腹を決めた」 ってさんざん言ってるわけよ。 そしたら最後はやっぱりなれてるね、新日のフロントが。 「何が望みかはっきり言ってくださいよ」って営業マンが言ったら、 「驚くなよ、このやろうっ! 次の興行のリングサイド、5枚」って。 「何だ、好きなんじゃない、おじさん。お安い御用ですよ、そんなの」って(笑)。