転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506235079/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/24(日) 15:38:00.23 ID:PnrJXk/r0 アルベド「はい、パンドラズ・アクターが用途不明のデータクリスタルを発見したそうでして」 アインズ「(ああ、あったなそんなゲームを入れたデータクリスタル。タブラさんだかウルベルトさんだかがそういうのを集めるのが好きだったんだよな。懐かしい……)」 アルベド「危険かもしれないものをそのまま放置しておく訳にもいかないと愚考し、不躾とは存じますがアインズ様にご確認させていただきました」 アインズ「(たしか100年以上前のソーシャルゲームだっけ?巨大複合企業が貧困層へのガス抜きを図って無料公開したうちの一つだったと思うけど)」 アルベド「アインズ様?」 アインズ「案ずるなアルベド。それは危険なものなどではない。私の仲間たちで遊んだゲーム――遊戯の一つだ」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/24(日) 15:38:39.93 ID:PnrJXk/r0 アルベド「まあ!至高の御方々で!それは、一体どのような遊戯なのですか!?」 アインズ「ふむ、簡単に言えばデータで行うTCGだな。PP――費用を払ってフォロワー――シモベを召還し、戦わせ、相手の体力を0にしたほうが勝ちというものだ」 アルベド「……お許しを。無知な私ではTCGというものがどのようなものか存じ上げません。シモベ同士を闘技場で戦わせるようなものなのでしょうか?」 アインズ「それを机上で行うといったことを付け加えれば間違いではないな。まあ、実際にやってみるのが早いだろう。暇があるときにでも守護者で集まって遊んでみるといい」 アルベド「わ、私共が至高の御方々の遊戯を遊ばせていただくなど――」 アインズ「そう言うな。私たちが遊んだものをお前たちも楽しんでくれればと思ったに過ぎん。仲間たちが作ったものでもないし、たいしたものじゃない」 アルベド「しかし……」 アインズ「なに、暇つぶしの一つとでも思ってくれればいいさ。それに、偶然ではあるが、このゲームのリーダー――プレイヤーの分身はお前たち守護者に似た特徴を持っているものが多いんだぞ」 アルベド「なんと!」 アインズ「興味を持ったか?慣れてきたら私とも対戦してみようじゃないか。こう見えて、私はこのゲームで常にギルド内トップの実力を持っていたんだからな」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/24(日) 15:39:16.75 ID:PnrJXk/r0 ――1週間後―― アルベド「守護者各員、揃ったようね」 デミウルゴス「アルベド、用件は以前話された『シャドウバース』の件についてですね?」 アルベド「ええ、至高の御方が嗜んだといわれる至高の遊戯についてよ。皆、チュートリアルは済ませたかしら?」 シャルティア「もちろんでありんすえ。ランクもすでにAまで上がったでありんす」 コキュートス「流石ハ至高ノ御方々ガ嗜マレタ遊戯。ワタシノヨウナ者ニモ分カリ易ク、趣深イ物デアッタ」 デミウルゴス「デッキ構築に始まり、初手の手札交換や進化を切るタイミング、AoEのケアなど、様々な読み合いが発生するところが実に私好みでしたね」 アウラ「うん、楽しかった!……でもさー、ちょっとこのゲーム、運の要素が強すぎない?」 マーレ「お、お姉ちゃん、そんなこと言ったら駄目だよ……」 シャルティア「そうでありんす!至高の御方々に対して不敬でありんす!」 デミウルゴス「いや、一概に運要素の強さを否定するのもどうかと思うよ」 続きを読む