転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1503052475/ 1: 名無しで叶える物語 2017/08/18(金) 19:34:35.02 ID:k1KlTdQT.net ……その夏は暑かった。 タッタッタッタッタ… 穂乃果「…にこちゃ~~~ん」 にこ「遅いっ!!」 ――私とにこちゃんがつきあい始めてから、初めての夏休みが訪れた。 2: 名無しで叶える物語 2017/08/18(金) 19:35:19.51 ID:k1KlTdQT.net 穂乃果「ご、ごめん…ちゃんと起きようとしたんだけど雪穂がぁ…」ハァハァ にこ「言い訳無用!」 穂乃果「だってぇ~!!」 私がにこちゃんに告白したのは、高校三年生に進級してからの二ヶ月後。 しとしとと降る雨の日のことだった。 3: 名無しで叶える物語 2017/08/18(金) 19:35:56.15 ID:k1KlTdQT.net 私はにこちゃんのことが好き。 μ's時代から…あるいは、その前から。 アイドルに真摯に向けるその想いに、私は憧れ、尊敬の念を抱いていた。 そんな想いをずっと胸に秘めたまま、にこちゃんは音ノ木坂を卒業。 告白できないまま、できずに終わってしまった自分の恋を嘆いていたのだけれど…。 希ちゃんという恋のキューピットが、私たちを再び引き合わせてくれた。 4: 名無しで叶える物語 2017/08/18(金) 19:36:44.55 ID:k1KlTdQT.net 穂乃果「時間は…?」 にこ「まだ大丈夫よ。余裕あるから」 穂乃果「へ?」 にこ「…こんなこともあろうかと、最初から遅めの上映時間のを予約してたの」 穂乃果「さ、さすがにこちゃん…!」 にこ「ふふん」 穂乃果「あ、あれ?でも喜んで良いのかなぁ…」 にこ「…ほら、これ飲みなさい」 穂乃果「わぁ、ありがとぉ~♪」 にこ「こんな暑い日に猛ダッシュして、熱中症になっても知らないわよ」 穂乃果「大丈夫だよぉ~」ゴクゴク にこ「あんたの大丈夫は信用ならないのよ…」 穂乃果「ええー…」ゴクゴク 5: 名無しで叶える物語 2017/08/18(金) 19:37:44.43 ID:k1KlTdQT.net にこ「…落ち着いたかしら?」 穂乃果「…ふぅー。うん!」 にこ「そ。…さ、行くわよ」ギュ 穂乃果「ん…」ドキ にこちゃんに掴まれ、私の手の平は徐々に熱を帯びていく。 にこ「…」 やっぱりにこちゃんはカッコイイ。 言葉はつっけんどんでも、優しさが端々に滲み出る。 にこちゃんは、いつでもどんな時でも、私のことを引っ張っていってくれる憧れの先輩。 そして、大好きな私の恋人。 続きを読む