転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503211895/ 1 : ◆cgcCmk1QIM 2017/08/20(日) 15:51:35.97 ID:7paV1WT90 ・「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二次創作です。 ・花火アイプロやシンデレラガールズ劇場135話の後ぐらいに起こった話として書いています。 ・独自設定あり。 2 : ◆cgcCmk1QIM 2017/08/20(日) 15:52:12.90 ID:7paV1WT90 ●秋、土曜の昼下がり/事務所前 ほたる「私は、黒猫が苦手です」 安部菜々「あら、それは初耳ですね」 菜々「理由を、聞いてもいいですか?」 ほたる「―――最初から苦手だったわけじゃないんです」 ほたる「私、昔から黒猫さんが寄ってくることが多くて」 菜々「あっ、うらやましい」 ほたる「小さなころは、そばにいてくれるのを喜んでいたんです……私、お友達が少なかったから、よく黒猫さんと一緒に遊んで……」 菜々「猫、かわいいですよねえ―――」 ほたる「―――でも、いつのころからか、言われるようになったんです。『ほら、白菊にまた黒猫が寄ってきた』って」 菜々「……」 3 : ◆cgcCmk1QIM 2017/08/20(日) 15:53:19.13 ID:7paV1WT90 ほたる「魔女の傍には黒猫がいる。白菊の傍に黒猫が居るのもきっと―――って」 菜々「紐付けされちゃったんですね」 ほたる「言われ続けるうちに、私も、黒猫さんが寄ってくるのが、まるで証拠みたいに思えて来て」 菜々「証拠?」 ほたる「私が、人を不幸にする、不吉なものだって、証拠」 ほたる「そう思うようになったら、黒猫さんが近づくと、胸がぎゅっ、て苦しくなるようになって。避けるようになって―――」 菜々「そういえば、この間の花火イベントのとき、ペロちゃんを怖がってましたね」 ほたる「……」 菜々「雪美ちゃん、『ペロ、悪い子じゃないよ』って言ってましたっけ」 ほたる「―――佐城さんに、悪いことしたって思っています。ペロさんはだいじな友達だそうですから、嫌がられるのは、いい気分じゃなかったはずです」 菜々「うん、それは、その通りでしょうね」 ほたる「だから、謝ったのは、本当の気持ちなんです。でもやっぱり苦手で、胸が苦しくて―――それがなんだか、佐城さんにとてもとても悪い気がして……」 4 : ◆cgcCmk1QIM 2017/08/20(日) 15:53:58.85 ID:7paV1WT90 菜々「……ところで、ナナからもうひとつ、聞いていいですか」 ほたる「はい」 菜々「黒猫が苦手なほたるちゃん」 ほたる「はい」 菜々「そんなほたるちゃんは、なぜペロちゃんを抱いて事務所の前で途方に暮れているんですか?」 ほたる「とても断れなかったんです……!(足元にキャットフード他一式)」 続きを読む