転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502914480/ 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/17(木) 05:14:40.49 ID:+16hRPuq0 ・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです ・地の文形式 それは、とある夏の出来事。 太陽がじりじりと照り付け、けれど、からからに乾いた空気と時折吹く風のお陰でそれほど暑くは感じない、そんな日のことでした。 2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/17(木) 05:17:28.02 ID:+16hRPuq0 参考:藤原肇 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/17(木) 05:19:04.40 ID:+16hRPuq0 家から少し離れた場所を流れる、川のほとり。 おじいちゃんに教えてもらった、いつものスポットで、私は静かに釣り糸を垂らしていました。 いつもなら一匹や二匹程度かかっていてもおかしくない頃ですが、その日は調子が芳しくなく、釣果はなし。いわゆるボウズというやつです。 これだけ音沙汰が無いと、思考は少しずつ、魚以外のことへとシフトしていきます。 焼き物のことだったり、夏休みの宿題のことだったり、昨日見たアイドル番組のことだったり。 私も一度くらい、飾り気の無い作務衣じゃなくて、テレビの中の女の子が着ているような煌びやかなドレスに身を包んでみたいな。でも、おじいちゃんが見たら驚いて腰を抜かすかも。 そんな妄想をしていたからでしょうか。 恥ずかしながら、私はその声を耳にするまで、すぐ後ろに立つ人の気配にまったく気づいていなかったのです。 「何をしているのでございますかー?」 「!?」 びくん、と跳ねるように振り返った私は、その姿に言葉を失いました。 続きを読む