転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502859819/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/16(水) 14:03:39.85 ID:59WFIRAZ0 某大手ハンバーガーチェーン店内 凛「やっぱり私は臭いだね。ここは絶対に譲れない……Pがスーツでデスクワークしてるとき、後ろを通りかかったらわかるんだ──営業回りとかで流した汗の臭いが。ちょっと蒸れた刺激臭が、頭の芯に突き刺さる感じって言ったらわかるかな……アレを嗅いだら最後、考えるよりも先に体が動くよ。なんでもいいから、Pの臭いが染みついたものがほしいって」 加蓮「それ、もう中毒じゃん」 凛「うん、だから定期的に隙を見つけて嗅ぐようにしてる。アレが体から抜けたら、仕事にならないから。それで、加蓮はどうなの?」 加蓮「アタシは血管かなー」 凛「へえ……目の付け所が良いね」 加蓮「でしょ。事務所でもたまに力仕事があったりするけど、Pってそういうとき腕捲りするじゃん。ワイシャツをグイッとやってさ……そのときに浮かんでたりするの。腕筋に沿って。血管がバキバキって。で、そこには当然、血が流れてるわけだから、見てたら吸いたくなるわけね」 凛「わかる」 加蓮「この前、Pが事務仕事で指を切ったときとか、ホント酷かったもん。しゃぶりたい衝動を抑えるのに必死でさ、全力で奥歯噛みしめて我慢してた」 凛「すごいね、加蓮。多分、私だったら普通にしゃぶってると思う」 加蓮「タイミングが良かっただけだよ。ちひろさんが来なかったらアタシもしゃぶってたから」 凛「だよね。そこでしゃぶらない理由もないし」 加蓮「もうちょっと強引に迫っておけば良かったんだけど……あれは惜しかったなー」 凛「そう何度も飲めるものじゃないから、チャンスは大事にしないとね」 加蓮「もちろん。次こそ絶対しゃぶらなきゃ」 奈緒「な、なに言ってるんだ……二人とも」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/16(水) 14:05:20.64 ID:59WFIRAZ0 凛「あっ、奈緒。帰ってきてたんだ」 加蓮「随分長いから心配したよ。ほらっ、座って座って」 奈緒「今……なんの話してたんだよ」 凛「なにって……Pのどこが良いかって話だけど」 加蓮「そうだよ(便乗)」 奈緒「もっと普通に良いとこあるだろ!なんでそんな変なとこばっかり語り合ってるんだ!」 凛「…………えっ、どうしてと言われても──」 加蓮「暇だったからとしか言いようがないというか」 奈緒「だ、か、ら!そうじゃなくって臭いだとか血管だとか、特殊なところ以外にも良いとこあるだろって話だよ!大体、そんなニッチな会話って外でするようなものじゃないぞ!」 凛「今のが、特殊?」 加蓮「普通の女子トークでしょ」 奈緒「おかしいのはそっちの方、みたいな顔するなっ!」 凛「はあ……奈緒、まずは座りなよ。立ちっぱなしだと、落ち着いて話もできないしさ」 奈緒「嫌だっ!事の真相がはっきりするまでは、そこに座りたくない!言っとくけど、あたしは本気だぞ!」 加蓮「ワガママ言っちゃダメだよー、奈緒。良い子だから座りなって」 奈緒「ば、ばかにするなぁ!あたしにだってプライドってものが────」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/16(水) 14:06:37.20 ID:59WFIRAZ0 凛「ほら、騒いだから周りも見てる。とにかく一旦座った方がいいと思う」 奈緒「ぐっ、ぐぬぬっ……」 加蓮「大丈夫、怖がらなくても平気だから」 奈緒「こっ、これは妥協したわけじゃないからなっ!店の人に迷惑かけないためにも、仕方なく座るだけなんだから!」 凛(チョロいね) 加蓮(チョロすぎ) 奈緒「ふう……言われた通りちゃんと座ったんだから、今度は二人が言うこときく番だぞ」 凛「構わないよ。ただ……」 加蓮「奈緒は結局、アタシたちになにを話してほしいわけ?」 奈緒「いや、だからさっきから何度も何度も繰り返し言ってるだろ。Pの良いところを語るなら、他にもっと良い部分があるって」 凛「例えば?」 続きを読む