転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502500497/ 1: ◆eNG1oV0yHU 2017/08/12(土) 10:14:57.28 ID:cmzcdCY2O これはまだ、あなたと彼女が出会う前のお話 2: ◆eNG1oV0yHU 2017/08/12(土) 10:15:41.77 ID:cmzcdCY2O 白菊ほたる「幸か不幸か」 3: ◆eNG1oV0yHU 2017/08/12(土) 10:20:45.33 ID:cmzcdCY2O 〈猫の籠〉 ある日、道端で籠を地面に置いている男性がいました 籠はプラスチック製で、蓋付き 蓋にはパチンと止められるようなフックが備わっています ほたる(何の籠だろう…?) 蓋は半分まで開けられていて、中で何かが動いているのが見えます 子猫「にゃー」 ほたる「!」 ほたる「猫さん…」 4: ◆eNG1oV0yHU 2017/08/12(土) 10:27:04.79 ID:cmzcdCY2O 「ああ、これか?」 私の独り言に男性が応えます ほたる「すみません…」 あまり他人の持ち物を覗き込むのはよろしくありません …謝り癖が出てしまいました 「こいつは、籠の中で野良猫に餌をやっているんだ」 ほたる「そう、でしたか…」 ほたる「すみません…あの、どうして籠の中で、野良猫に餌を?」 「この籠は便利なんだ」 5: ◆eNG1oV0yHU 2017/08/12(土) 10:32:54.00 ID:cmzcdCY2O ほたる「便利…?」 「籠の中に餌を入れて、こうして半分くらい開けて置いとく」 「猫は好奇心旺盛で、薄暗い場所が好きだ」 「こうやって置いておくだけで、勝手に猫が入って来るんだ」 ほたる「な、なるほど…」 子猫「にゃー」 猫さんは籠の中で、カリカリと与えられた餌を食べています ほたる「…ふふっ」 続きを読む