転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434297176/ 1 : ◆gub37fWhE5Dd 2015/06/15(月) 00:53:06.22 ID:5DtsFKz40 ソーシャルゲーム、『アイドルマスター シンデレラガールズ』と、漆原有紀の記す妖世譚『蟲師』のコラボSSです。 地の文あり、プロデューサーは出てきません。 簡単に舞台設定を ・ギンコとアイドルたちは同じ時代には生きていません。 ・が、同じ世界ではあります。江戸と明治の間にもう一つ時代がある感じ、と 漆原先生が世界観を言い表していますが、それが引き継がれて現代にいたり、 シンデレラガールズの世界になっています。 以上を踏まえたうえで読んでいただけると助かります。 それでは、(需要のある気がしませんが)しばしの間お付き合いいただければ幸いです。 2 : ◆gub37fWhE5Dd 2015/06/15(月) 00:54:18.49 ID:5DtsFKz40 私の故郷。 碧深き山々。 命育む土に抱かれ、 羽衣を纏って私は舞う。 3 : ◆gub37fWhE5Dd 2015/06/15(月) 00:54:45.43 ID:5DtsFKz40 ――宿る土 4 : ◆gub37fWhE5Dd 2015/06/15(月) 00:57:03.25 ID:5DtsFKz40 碧々と茂る初夏の山々。 時折立ち昇る白煙は、窯の煙だろうか。 懐かしい空気を大きく吸い込み、少女は大きく声を上げ、手を振った。 5 : ◆gub37fWhE5Dd 2015/06/15(月) 00:59:53.10 ID:5DtsFKz40 「おじいちゃーん!」 「おお、肇か。はやかったな」 肇「うん、一本早いバスに乗れたから」 祖父「そうか、長旅で疲れたろう。お茶を淹れてあげるから、居間に上がっていなさい」 肇「おじいちゃん、窯はいいの?」 祖父「今は火を入れておらんよ。さ、早くお行き」 肇「はい」 続きを読む