【その5】 651: おさかなくわえた名無しさん 03/02/28 11:03 ID:dFt9P1kW 私の墓場話。 元彼氏が轢き逃げした。この彼氏は、謹厳実直を絵に描いたような人で、いつも筋を通して話をしてくれる、穏やかで真面目な人だった。 その時は夜で、私は助手席に乗っていた。目の前に本当に突然子供が飛び出してきて、止めようもなかった(小さい道があるのは分かっていたから、彼は減速はしていた)。 で、衝突。今でもあの衝撃は忘れられない。 急いで降りて見てみたけど、その男の子は息をしていなかったし、変に曲がった首の角度からして絶対に助からない、というか即死だったと思う。 で、私は怖くてブルブル震えながら警察に行こうと言った。制限速度を守ってたことも、優先道路なのに念のため減速したことも、普段から真面目で交通違反なんか一回もしたことないってことも全部証言してあげるから、と。 でも、車を発進させた彼は、警察ではなく家に向かった。家に帰ってから泣きながら「誰にも言わないでくれ」と言われた。彼は>>581(検察官)と似たような職業で、倫理観・道徳観が厳しく要求される立場。職は無くすだろうし、社会的にも抹殺されるだろう、と。 順調に生きてきた彼の人生からして、その挫折は受け入れられないものだったんだろうと、今は思う。で、結局黙っている事を約束した。翌日の夕刊に死亡記事が載った。5歳の子だった。 今もまだ、彼は捕まっていない。結婚したいとお互い思っていた人だけど、結局別れた。 続きを読む