FeliCaはソニーが開発した非接触型ICカードの技術方式で、その後、FeliCaの上位互換としてNFC Type F(ISO/IEC 18092)が規格化されました。
元々あったNFC Type AやNFC Type B(ISO/IEC 14443)との大きな違いは処理速度で、日本のラッシュ時の鉄道における改札を想定し、NFC Type Fでは200ms以内に処理が終わり、
ICカードと読取機の間が85mm以内と距離が離れています。
一方、NFC Type A/Bでは500ms以内かつ20mm以内となっており、これではラッシュなどのピーク時の改札での処理が間に合わないとし、
JR東日本では池袋駅の改札の様子を映したビデオを紹介してNFC Forumを説得したということです。
ただし、そんな状況はヨーロッパなどではないとして歩み寄ってもらえなそうだったものの、JR東日本で日本の改札で使われているアンテナと最新NFCチップであれば、
NFC Type A/BでもNFC Type Fの要件を満たせるとして双方の条件を変更することで統一することが合意されたとのこと。