転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498462739/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/26(月) 16:38:59.86 ID:UvXTy+/60 季節は梅雨、急に降り出した雨。 さきほどまで明るかった空はどんよりと曇り、まるでカーテンを閉めた部屋の中のようだった。 ジュースとお菓子を買いにコンビニへ出かけていたガヴリールは、突然の雨に驚き、近くの橋の高架下へと走った。 降りしきる大雨を眺めながら、雨に濡れた身体を子猫のように震わせた。 ガヴリール「ふー、まったく急に降ってきやがって…」ビショビショ ガヴリール「朝は晴れてたから大丈夫だと思ったんだが…天気予報見れば良かった」 ガヴリール「ん?あそこにいるのは…ラフィエルじゃん」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/26(月) 16:40:41.12 ID:UvXTy+/60 目線の先には見知った姿の銀髪の少女。 どうやら彼女もここで雨宿りをしているらしい。 ガヴリール「おーい、ラフィエル」テクテク ラフィエル「あら?ガヴちゃんじゃないですか。雨宿りですか?」 ガヴリール「まあな。急に降ってきたから参ったよ」 ラフィエル「私も傘を忘れてしまって…。ここで止むのを待っていたところです」 ガヴリール「そっか。私もここで待つとするかな……へっくちっ!」ブルッ ラフィエル「あ、タオル持ってるので使ってください。風邪ひいちゃいますよ」 ガヴリール「ん、ありがと」フキフキ 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/26(月) 16:41:48.52 ID:UvXTy+/60 ラフィエル「それにしても本当に急な雨ですね」 ガヴリール「ああ。ゲリラ豪雨ってやつだな」 ガヴリール「たぶんすぐに上がると思うけど…どうしようか」 ラフィエル「ガヴちゃん。時間つぶしに、ちょっとお喋りしませんか?」 ガヴリール「お?うん、まあいいけど」 ラフィエル「ふふっ、ありがとうございます」ニコッ 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/26(月) 16:46:32.73 ID:UvXTy+/60 ラフィエル「ガヴちゃんは雨って好きですか?」 ガヴリール「んー…好きか嫌いかで言ったら、嫌いかな」 ガヴリール「じめじめするし、髪の手入れが面倒だし……家でずっとゲームできるのはいいけどね」 ラフィエル「へえ、ガヴちゃん、髪のお手入れなんてするんですね」 ガヴリール「あ、私じゃなくてヴィーネが勝手にやってくれるんだよ」 ラフィエル「……そうなんですか。ヴィーネさんらしいですね」 ガヴリール「ガヴの髪は長くてぼさぼさで整えるのが大変ねって。文句言うならほっといてもいいのにな」 ラフィエル「ガヴちゃんのお世話が好きなんでしょう。ツンデレってやつですよ。むしろデレデレです」 ガヴリール「私が甘やかされてるのか、私がヴィーネを甘やかしてるのか、よくわからなくなるよ」 続きを読む