1: 2017/06/24(土) 19:57:41.01 ID:CAP_USER 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/06/23/2017062301445.html 米国のトランプ大統領は本当に忙しい人物だ。よもやするとニクソン、クリントンの両大統領を弾劾審判台に立てた司法妨害罪に、引っ掛かる恐れもある。 このように緊迫した状況のトランプ大統領が貴重な時間を割いて、国務長官、国防長官と米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配置問題について論じた。あまりいい予感はしない。 国務省スポークスマンのブリーフィングも、不穏な雰囲気の中、行われた。「韓国政府がTHAAD配置を延期する決定を下したことに失望したか」という質問に「そのように規定したくはない。(しかし、THAAD配置は)最高位クラスの対話により成立した同盟の決定だった」と言った。 「米国は同盟国、韓国(の安保)に献身しているし、その公約は鉄ついのようなものだ」。「同盟」「最高位クラスの決定」「韓国の安保に献身」といった単語が破片のように飛び交っている。何も大げさに振る舞っているわけではない。 米国大統領たちは、内政の状況が厳しくなると突破口を外交分野に見いだしてきた。現在の米国大統領は誰なのか。 THAADに伴う波紋は「すでに配置されているTHAADの発射台2基以外の4基の発射台が秘密裏に追加搬入されたという報告に衝撃を受け、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がその経緯を調査するよう指示した」という大統領府(青瓦台)の発表に起因する。 何も新しいニュースではなく、すでに分かっていたものだ。ところで、なぜ大統領は衝撃を受けたのだろうか。軍事用語に不慣れな新政権の幹部たちが「搬入」と「配置」という単語を混同したのではないか。 こうした疑問を残したまま論じられているTHAAD問題は、環境に及ぼす影響について確認する大規模な作業を新たに実施するに至った。 文大統領は、ちょうど訪韓していた米国の民主党上院議員に「私が下した措置は全面的に国内的な措置であり、これまでの決定を変えたり米国に他のメッセージを伝えたりするものではない」と経緯を説明した。 しかし、大統領の説得は不発に終わった。前出の民主党上院議員は、面談の席で「韓国がTHAADを願わない場合、(THAAD配置と運用に必要な)9億2300万ドル(約1016億円)の予算を他の場所に回すこともできる」と言った。 そして、米国に戻ってからは「THAADは紛れもなく韓国国民と韓国を守るために韓国に駐屯している米軍を保護する武器体系だ。韓国の論理は理解することができない」と言った。THAADに関する限り、ワシントンには韓国の友軍がいなくなってしまった。 文在寅政権が米国と中国にそれぞれ違ったメッセージを伝えようとしたとの説がある。米国にはTHAAD配置を延期するものの覆さないという意味を、中国には配置延期を通じて誠意をそれぞれ示そうとした、というのだ。 2匹のウサギを同時に追った不慣れな手腕が向かい風だけを呼んでいる。中国は、配置延期を生ぬるいと見て、配置撤回というカードを出すよう、強く要求している。 トランプ政権の政策は、北朝鮮にできる限り圧力を加えることで対話に有利な舞台を設けようというものだ。現在は圧力を加える段階だ。米国は、開城工団、金鋼山観光の再開発問題に次ぐTHAAD配置の延期を、隊列からの離脱と見ている。 >>2につつく 2: 2017/06/24(土) 19:57:54.59 ID:CAP_USER >>1 韓国は、圧力を加える隊列から離脱すれば、対話の段階で一人取り残されることが予想される。その道は、孤立への道、没落への道だ。 北朝鮮によるミサイル開発が米国本土を打撃する大陸間弾道ミサイル(ICBM)を完成する段階に近づけば、韓米間の政策目標は行き違う可能性も高くなる。 トランプ大統領は、この事態を阻むために、米中の密約もいとわないだろう。THAAD問題が急を要する案件ではないとしていた大統領府が一日で態度を変え、ワシントン発の火災の鎮火に乗り出したのだ。炎の強さが尋常ではないと感じたようだ。 同盟にもクラスがある。冷戦時代の米国と欧州の関係は最上位クラスの同盟だ。米国の利益第一主義を打ち立てたトランプ政権の発足以降、米国と欧州の同盟はそのクラスが下方修正されている。防衛費の分担をめぐる食い違いが直接のきっかけだ。 米日同盟がその代わりとなっている。日本は、防衛費分担の増額から米国国内の働き口の創出に至るまで、トランプの意向をくみ取っている。 文在寅政権の発足から1カ月で韓米同盟は格下げ状態となっている。格上げとなった米日同盟と格下げとなった韓米同盟の格差は思ったより大きい。 組閣も終わっていないのに、大統領の支持率は天にも昇る勢いだ。大統領はすでに多くのポスト、多くの政策を変更し、さらに多くのものを変えようとしている。昔の西ドイツ首相のブラントは、文大統領に勝るとも劣らないほど、いやそれ以上に多くの変化を願って首相となった。そんなブラントは首相に就任して以降、しばらく首相室の椅子や机はもちろんのこと、額縁一つさえ変えなかった。政策変更に至っては、さらに慎重な姿勢を示した。一つの小さな変化が国民、または同盟国家に対し、どのように映るかに気を配ったためだ。 近く、文大統領はトランプ大統領と初の首脳会談を行う。国の分水嶺(れい)になるかもしれない会談だ。政権の趣向が国の安全よりも優先されるわけにはいかない。揺れる韓米関係が国を振り回すようではいけない。大統領はしっかり腰を据えて取り組まなければならない。 続きを読む