転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445514624/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 20:50:24.25 ID:ptU43sZ10 P「馬鹿らしくてありえないことなんだ。しかしある考えが頭から離れなくてさ。真にはそれを聞いて『ありえない』って笑って否定してほしいんだ」 真「馬鹿らしくてありえないことって言いますけど……プロデューサー、かなり真剣な顔つきですよ」 P「実はその考えが一ヶ月近く頭から離れないんだ。その、な……」 P「もしかして春香と美希、それに千早は俺のことが好きなんじゃないか?」 真「え!?」 P「……」 真「…………プ」 P「!?」 真「プハッ……アハハハハハ! あの三人がプロデューサーを好きだなんて……っ」 P「そ、そうだよな! いや~、俺も変なこと考えてしまって。これじゃ音無さんのこと笑え――」 真「そんなの今さらじゃないですか」 P「え?」 真「え?」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 20:54:55.97 ID:ptU43sZ10 P「……状況を少し整理しようか」 真「あ、はい」 P「真が20時過ぎに事務所に戻ってきて、そこで俺が声をかけたんだよな」 真「アイドルの中じゃボクの仕事が最後で、帰ろうとしたらプロデューサーが『話があるんだが少しいいか。終わったら車で送るから』って」 P「なるべく人に聞かれたくない話だからな。音無さんも今日は帰ったからチャンスだと思ったんだよ」 真「そしてプロデューサーが春香・美希・千早の三人が自分のこと好きなんじゃないかと言い出して」 P「今を時めく10代アイドル三人が、10歳も歳が離れたオッサンを好きになるはずがないと笑い飛ばしたんだよな!? だよな!?」 真「あの三人がプロデューサーを好きだなんて一目瞭然で、今さら何を言っているんだろうっておかしくて笑ったんですけど」 P「……ん? いや待てよ。ごめんごめん、ちょっと質問が悪かった」 真「多分そのかすかな望みを断ち切る返答しかできないけど、なんでしょう?」 P「三人とも、俺を好きかもしれないけど愛してはいないんだろ? LikeであってLoveじゃない」 真「ラブですよラァブ。三人ともプロデューサーと恋人になって結婚することを夢見てます」 P「……まことですか?」 真「僕は真ですし、今言ったのは事務所の人間全員が知ってますよ」 P「なんて、なんてこったい……」 真「ちょっとちょっとプロデューサー、落ち込むなんて三人に失礼ですよ」 P「分かってくれよ真。俺がプロデューサーでなく、さらに10歳若ければ狂喜乱舞したさ。妬んだ男たちに100発殴られたって構わない。けどな、俺は20代後半でおまえたちのプロデューサーなんだよ」 真「分かってはいますけど、女の子に好意を寄せられて頭を抱えるのは最低です」 P「それも……そうだな」 真「けどさっきは一目瞭然で今さらって笑っちゃいましたけど、プロデューサーってそういうことに鈍いのによく気づけましたよね。特に千早は周りから見ればあからさまだけど、春香や美希ほど好き好きオーラ出してないのに」 P「俺ってそんなに鈍いか? 歳の離れた担当アイドルに惚れられるって相当特殊なケースだろ」 真「346だってハゲのPとホモのPと変態なPは担当アイドルに惚れられてるって噂がありますよ」 P「それがマジだとしたらアイドル業界の危機だな」 真「あくまで噂ですよ。ところで、プロデューサーがどうやって三人の好意に気づけたか聞かせてもらっても?」 P「え、あ~、うん。やっぱ話さなきゃダメか?」 真「もちろんですよっ!」ズイッ 続きを読む